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従業員の出社/在宅予定から計算してオフィスの「密」を避ける新機能も追加

NEC「働き方見える化サービス Plus」最新版を提供開始

2020年10月14日 10時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 NECソリューションイノベータは2020年10月14日、「NEC 働き方見える化サービス Plus」最新版の提供を開始した。最新版では、従業員が登録する勤務予定からオフィスへの出社予定率を算出し、しきい値を超える場合は管理者にアラートを出す「勤務地の出社率表示」機能が追加された。これにより、オフィスでの「密」発生を避ける新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策を支援する。

 またアドバンスプランにおいて、各従業員のPC使用状況ログを分析してアプリケーションの利用傾向や利用時間をレポートする新機能を追加している(オプション、11月下旬提供開始)。

「NEC 働き方見える化サービス Plus」の新機能「勤務地の出社率表示」。「密」を避けて感染症拡大防止の対策を行う職場を支援する

 働き方見える化サービス Plusは、NECの「働き方見える化サービス」とNECソリューションイノベータの「働き方改革支援ソリューション」を統合したもので、NECソリューションイノベータが今年2月から提供している。ライト(月額250円)/スタンダード(同350円)/アドバンス(同500円)という3つのサービスプランを用意している(いずれも1IDあたりの税抜価格)。2カ月間、30IDまでの無料トライアル版も提供中。

 新型コロナウイルス感染拡大を受けたテレワーク/在宅勤務の普及に伴い、企業では「勤務状況の可視化や把握」が喫緊の課題になっている。働き方見える化サービス Plusでは、テレワーク/在宅勤務環境下においても、従業員一人ひとりのPCやアプリケーションの操作ログに基づき、正確な労働時間の把握と「隠れ残業」「働き過ぎ」の防止、さらに業務内容の把握といったものを支援する。従業員側でも、自身の働き方を可視化することで「時間の使い方」の改善などに役立てられる。

テレワーク/在宅勤務の普及に伴って、このサービスがもたらすメリットも変化している

 同サービスの最新版ではまず、各従業員が登録した勤務予定データから、勤務地ごとの出社予定人数や出社予定率、在宅勤務予定人数を集計する「勤務地の出社率表示機能」が全プランで追加された。この出社予定率が事前設定されたしきい値を超える場合には、ダッシュボードにアラート表示されるため、管理者はあらかじめ「密」を避けるための出社調整を行うことができるようになる。

各従業員の勤務スケジュールからオフィスへの出社予定人数/率を計算し、しきい値を超える場合にアラートを上げる「勤務地の出社率表示機能」

 また今回は、これまでのWindowsに加えて、新たにmacOSでも勤務予定申請や、PC操作ログ取得に対応した(PCロック機能は未対応)。さらに、業務日報機能である「今日メール」では「Microsoft Teams」に対応し、Teamsのチャット画面に今日メールを送信することで、管理者からのコメントや「いいね」などのフィードバックが簡単に付けられる。

 上述した新機能群については、追加料金なし(従来と同じサービス価格)で利用が可能。

 もうひとつ、11月下旬よりアドバンスプランのオプションとして「PC操作ログのレポートオプション機能」が追加される。これは部門ごと/時間帯ごとのアプリケーション利用状況を分析できる機能。たとえば「日中はZoomがよく使われており、顧客との商談が多い」「残業時にTeamsで社内打ち合わせが多い」といったチームごとの働き方を可視化し、良い働き方ができているチームをロールモデルとすることで、社内全体の働き方改善に役立てるという使い方が想定されている。

「PC操作ログのレポートオプション機能」では、時間帯/チームごとのアプリケーション利用傾向を集計/分析する

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