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パナマスクを独占入手、シャープマスクとの違いを紹介、そして岡山工場は?

2020年10月12日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

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シャープ製マスク(左)と、パナソニック製マスク(右)

 大手電機メーカーが生産する不織布マスクとしては、シャープ製マスクが多くの人に知られている。

 液晶パネルを生産する三重工場(三重県多岐町)のクリーンルームで、1日60万枚の規模で、ふつうサイズのマスクを生産しており、現在も高い人気だ。毎週水曜日の抽選販売は100倍を超える当選倍率を維持。10月7日に行われた最新の抽選では、これまで応募した人の累計数が約920万人に達し、ふつうサイズのマスクの当選倍率は約104倍となっている。

 9月からは、女性や小学校高学年以上の子供の利用を想定した小さめサイズを新たに追加している。

クリーンルーム生産のマスクはパナソニックも手掛ける

 実は、大手電機メーカーでは、パナソニックも、国内の自社工場で不織布マスクを生産している。生産をしているのは、パナソニック コネクティッドソリューションズ社メディアエンターテインメント事業部岡山工場で、業務用AV機器やデータアーカイバーなどの生産を行っている拠点だ。

 松下電器産業時代の1973年に、ビデオ事業部の据置きVTRの製造工場として設立。ビデオカメラやデジタルカメラの生産のほか、2012年には業務用AV機器、ブルーレイディスクレコーダーの生産を門真地区から移管。2016年には、業務用AV機器を中心としたBtoB製品の生産拠点へとシフトした。

 光学ディスクドライブ技術やメディア技術、ロボティクス技術を結集して生産しているのが特徴であり、キーデバイスから製品までを一貫生産しており、約300人が勤務する。

 マスクの生産は、同工場のクリーンルームを利用して、新たな生産機器を導入。2020年5月から不織布マスクの生産を開始しており、6月からは「夏向けマスク」の生産も開始していた。

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