新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が広がり、「新しい生活様式」や「ニューノーマル」として定着してしまった。そうなると見直したいのがスマートフォンの料金プラン。家に固定回線がなければ大容量、固定回線があるなら小容量の使い勝手のよい回線が求められる。そこで、家ごもりの人に向けた格安SIMを考えた。
自宅に固定回線がなく、大容量が必要なら
やはり3大キャリア、プラスで楽天モバイル
まず、月30GBを超えるような大容量が必要なら、3大キャリアのプランがコストや品質の面からオススメとなる。料金的に格安SIMのメリットがなくなってくるほか、固定回線代わりに使うなら、どの時間帯でも比較的安定した通信ができていることも重要で、そうなれば3大キャリアしかないだろう。
なかでも、ドコモは「5Gギガホ」という、終了時期未定のキャンペーン期間中は無制限で使えるプランが用意されている。5G対応のドコモ端末を用意する必要があるが、一足早く5Gを試してみたいのなら、選ばない手はないだろう。月額料金は複数回線による割引など一切ない状態で7480円(税抜、ユニーバーサルサービス料は別途で以下同じ)となる。
5Gギガホ以外では、月50~60GB程度のプランは3キャリアとも月6980~7480円程度で提供されている。今回は自宅に固定回線が無い前提なので、固定回線がセットによる割引は無関係となる。つまり、広告などで大きく掲載されている、各種割引が最大限適用された金額とはかなり離れるので注意が必要。それでも、格安SIMには同種のプランは用意されていないか、あってもオトク感はないので、このクラスでデータ通信を使うのであれば、3大キャリアを選ぶしか無いだろう。
もし、楽天モバイルのエリア内であれば「Rakuten UN-LIMIT」という選択肢もある。楽天エリア内はデータ通信使い放題で月2980円、しかも今なら加入から1年間は無料のキャンペーン期間中。楽天モバイルだけに依存するのは心配というのなら、サブ回線として使うのもいいだろう。
テレワークで通信量が激減した人は小容量プランへ
固定の光回線などがある家庭では、自宅にこもるようになってからモバイル回線での通信量は激減しているはず。「新しい生活様式」が定着しつつある今、本格的にプランの見直しをする時期かもしれない。
また、海外への移動が事実上制限されている状態では、国際ローミングはなくても問題ないかも。海外での利用が有利であるために、3大キャリアを選んでいた人もその必要はなくなる。
逆にGOTOキャンペーンなど、国内旅行の盛り上がりも一部ではあるほか、ワーケーションといった試みも進んでいる。そうなると、ただ単に小容量のプランにしてしまうと、いざ外出が必要になったときに困ることになる。プラン変更で対応できる場合もあるが、その場合は基本的に月単位となるため対応が難しい。
そういう条件を満たすのは、基本は小容量としながらも、使った分だけ支払うプランがいいと思われる。その条件を満たすのはものを探すと3大キャリアであれば、段階制の「ギガライト」「新auピタットプランN」「ミニフィットプラン」が向いていると思うかもしれない。しかし、これらのプランは使った月と使わなかった月の差が一気に数千円差となるほか、通信量の上限も月5~7GBで、その先はさらに割高な追加料金を払う必要がある。
3大キャリアの各プランのデータ利用量に応じた請求額
キャリア・プラン | 0.5GB利用 | 2.5GB利用 | 4.5GB利用 | 上限 |
---|---|---|---|---|
ドコモ・ギガライト | 2980円 | 3980円 | 4980円 | 7GB |
au・新auピタットプランN | 2980円 | 4480円 | 5980円 | 7GB |
SB・ミニフィットプラン | 2980円 | 6480円 | 6480円 | 5GB |
※単独回線で固定回線割引なしの費用
※ソフトバンクは最初の6ヵ月間の費用、7ヵ月目以降は1000円プラス
もし、月2980円を払っていいのなら、UQ mobileの「スマホプランR」であれば、月10GBが付与されて、それを使い切った後も最大1Mbpsで使える。Y!mobileの「スマホベーシックプランM」はUQ mobileと同じ月10GBに加えて、1回10分までの無料通話まで付いてきて最初の6ヵ月間は2980円だ(以降は月3680円)。
しかし、月2980円、月10GBでも高い・多いという人もいるかもしれない。UQ mobileやY!mobileはさらに下のプランもあるが、これは通信量を使い切ると、速度制限が厳しいタイプ。普段は料金を安く済ませることができ、通信量が多くなったときも比較的手頃に増量できるタイプのプランは、MVNOの格安SIMであればいくつかある。
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