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佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第41回

混沌としたBluetoothの高音質コーデック、新標準LE Audio/LC3の立ち位置は?

2020年09月28日 13時00分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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 2020年の初めに華々しくデビューした、Bluetoothの新オーディオ規格「LE Audio」。しかし、いまのところ目立った進展はないようだ。今のBluetooth SIGは、ロケーションサービスへの注力に忙しいように見える。

 そんな中、Bluetooth SIGは9月20日付けのブログで、LE Audioの標準コーデックとなるLC3についての記事を更新した。これはLC3の開発リーダーであるMarkus Schnell氏のインタビュー記事だ。

 LC3は「Low Complexity Communication Codec(*LCCCだからLC3)」の略であり、より少ないデータ量で音質の優れたデータ伝送をする点に特徴がある。

 Schnell氏はドイツのFraunhofer IIS社で低遅延オーディオ・コーディンググループのリーダーを務めている。ちなみにLC3の開発はエリクソンとも協業しているようだ。Fraunhofer IISはMP3を開発したメーカーだ。

通話品質、そして標準技術であること

 本インタビューで興味深いポイントは3点ある。1点目はLC3がオーディオのみならず音声品質にこだわっていること、2点目はLC3が標準であることの意義、そして3点目はLC3をサポートする機器のリリース時期予測だ。

 まず音声品質へのこだわりから。

 Schnell氏は、LC3を使うことにより、優れた音声コーデックであるEVSを採用したVoLTEで通話するのと同レベルの高品質な音声通話がBluetoothでも可能となると述べている。EVSは2016年に制定された新しい音声通話コーデックで、より高い周波数帯域に対応することで、クリアな通話を可能にしている。Bluetooth接続による、電話はもちろん、Skype、FaceTimeにおいても、従来よりはるかに明瞭な音声再生が期待できるとしている。

VOLTEに対応した機iPhone 11 Pro

SBC同等の音質でLC3は半分以下のビットレートで済む

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