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Xperia温故知新! 波瀾万丈な歴史を紐解く 第61回

コストを抑えつつもXperiaらしさを残したミドルレンジ「Xperia C」

2020年09月14日 10時00分更新

文● 君国泰将 編集● ASCII

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 2013年も様々なXperiaが登場しましたが、今回紹介するのは2013年第2四半期に登場した「Xperia C」です。コードネームはPelican、モデル番号は「C2305/S39h」で、中国市場をはじめ、グローバル展開したモデルでした。

 ディスプレーサイズは、5型と大きめながらも、960×540ドットと解像度は低め。モバイルブラビアエンジン2やX-Realityといった画質を向上させるための機能もスッパリとありません。

 本体サイズは約74.15×141×8.88mm で重さは153g。スペックはCUPがMediaTek MT6589(クアッドコア、1.2GHz)、メモリー1GB、ストレージ4GB。このようにスペックも控えめで、いわゆる大画面タイプのミッドレンジモデルといった様相です。OSは、Android 4.2.2(Jelly Bean)を搭載して出荷されました。

 ボディーの外観について、側面に向かってなだらかにカーブしており、握った手にフィットする形状で、サイド部分4面に「Xperia Z」と同じくプレートを埋め込んだデザインになっています。サイドに丸い金属の電源ボタン、音量ボタン、カメラキーを備えるあたりも、「Xperia Z」と似たテイストでありながら外装は樹脂製であり、ガラスや金属といった質感にこだわったものではありません。

 また、本体のちょうどディスプレー下あたりに、横長のLEDが仕込まれており、アプリや通知を光でお知らせしてくれます。

 メインカメラは背面上部中央にシングルカメラを搭載。約800万画素の裏面照射型CMOSイメージセンサー“Exmor R for mobile”とLEDフラッシュを備えています。また、正面には約30万画素CMOSセンサーのインカメラにより、セルフ撮影を楽しめます。

 本体上部にはイヤホンジャック、左の側面にmicroUSB端子を搭載。見た目にはわかりにくいものの、背面のカバーは着脱式となっており、側面から背面にかけてカバーがごっそりと外れる仕様になっています。取り外した本体には、デュアルSIMとなる2つのSIMスロットと、microSDカードのスロットがあります。microSDカードは最大32GBまでに対応、2390mAhのバッテリーは取り外し可能でした。また、バッテリーの消費を抑える「STAMINAモード」も備わっています。なお、防水防塵には非対応です。

 カラバリはブラックとホワイト、パープルの3色展開。鮮烈なパープルカラーを採用しているあたり、パッとみた感じでは非常に「Xperia Z」と似たモデルのように思えますが、要所要所でコストが抑えられた普及型という位置付けだったのです。

 細かいところでは、LTE非対応、NFCや「POBox」すらも搭載されておらず、「Xperia Z」とは似て非なるモデルでした。

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