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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第30回

【鉄板&旬パーツ】Wi-Fi 6とともに対応が進む2.5GbE LANに注目

2020年08月23日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII編集部

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実ファイルコピー時間も大幅短縮

 続いては容量7.77GBのmp4動画ファイルと、134ファイルのRAWデータが入った2.97GBのフォルダーをPCとNAS間でコピーを実行し、コピーに要した時間をストップウォッチで計測している。計測は、それぞれ複数回実施し、中央値から平均を出している。

7.77GBの動画ファイル コピー時間(単位:秒)

2.97GBのRAWデータ コピー時間(単位:秒)

 1GbE時から、コピー時間は大幅に短縮し、7.77GBのmp4動画では1GbE接続時が73.26秒だったのに対して、2.5GbE接続時は5割以上高速になっており、転送速度はNAS→PC時が250MB/sec前後、PC→NAS時が280MB/sec前後を発揮していた。

 RAWデータをコピーした際の転送速度は136~200MB/sec台と大きくブレるが、1GbEの上限は超えており、コピー時間はおおむね4割短縮している。

導入コストは十分ペイできる快適度

 スイッチングハブの導入コストは必要になるが、別のPCと頻繁にファイルをやり取りするなら、投資する価値は十分あるだろう。

 実際、「Adobe Lightroom」のRAWデータなどの保存先をNASにして使っているが、PC(Mac mini)のLANを1GbEから2.5GbEに変更すると、やり取りが体感でわかるレベルで向上した。これからNASの導入を考えている人はギガビットオーバーLANを標準で搭載するか、PCIe拡張スロットやUSBアダプターで2.5GbE/5GbE/10GbE LANを増設できるモデルが断然オススメと言える。

 今回はテストを行なっていないが、ギガビットオーバーのLANまたはWANポート(アクセスポイント使用時にWANをLANとして使利用可能な機種)を備えるWi-Fi6ルーターに自宅環境をアップグレードして、無線LANでの高速ファイル共有環境も構築、試してみる予定だ。

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