今回紹介する国内では発売されなかったXperiaのグローバルモデルは、2013年第2四半期に登場した「Xperia L」です。コードネームはTaoShan、モデル番号は「C2104/C2105/S36h」。
2013年は「Xperia Z」が世界的にヒットとなる中で、「Xperia L」はミッドレンジとして発売されました。4.3型(854×480ドット)のディスプレーに、本体サイズは約65×128.7×9.7mm、重さは137g。比較的軽量コンパクトなモデルであり、背面が反ったアークデザインを採用。ボディー全体としてはかなり丸みを帯びつつ、側面がナナメにカットされた大胆なデザインが特徴です。Xperiaならでの象徴的な丸い金属の電源ボタンも配置されています。
本体にあるイヤホンジャックやmicroUSB端子はコネクターキャップがなくダイレクトに接続できることから、防水防滴といった機能はありません。背面カバーが開く仕様となっており、そこにSIMカードやmicroSDカードのスロットがあります。
スペックは、CPUがSnapdragon MSM8230(デュアルコア、1.0GHz)、メモリーは1GB、ストレージは8GB。外部メモリーは最大32GBまでのmicroSDカードを追加することができます。OSはAndroid 4.1を搭載して出荷され、その後、Android 4.2へとアップデートされました。バッテリー容量は2370mAhで交換可能です。
メインカメラとして背面に約800万画素の裏面照射積層型CMOSイメージセンサー“Exmor RS for mobile”とLEDフラッシュを搭載。正面には約300万画素CMOSセンサーのインカメラ。本体サイドにあるカメラキーは、スリープ時からでも長押しで起動し、すぐに撮影できる機能がありました。
カラーバリエーションは、ブラックとホワイト、レッドの3色展開。マットな処理を施した落ち着いたカラーリングであり、特にレッドは塗装ながらも金属のような質感を感じられるものでした。
また、デザインとしても目を引くナナメにカットされたサイドの処理と、通知と連動するLEDイルミネーションが仕込まれており、非常に特徴あるモデルとなっていました。
この連載の記事
-
第97回
デジタル
ソニーの技術力を結晶させた「Xperia PRO-I」は今後のXperiaの方向性を示している -
第96回
デジタル
コンパクトプレミアム「Xperia 5 III」はSIMフリーも登場し、シリーズの中核的存在 -
第95回
デジタル
ミッドレンジXperiaでは初の5G対応「Xperia 10 III」 -
第94回
デジタル
ソニーの技術を集結! ワンソニーをついに体現できた「Xperia 1 III」 -
第93回
デジタル
Xperiaで初めて5Gミリ波に対応したプロ向けスマホ「Xperia PRO」 -
第92回
デジタル
今でも現役で使えるスペック&持ちやすさが魅力の「Xperia 5 II」 -
第91回
デジタル
トリプルカメラへと進化したミドルレンジXperia「Xperia 10 II」 -
第90回
デジタル
5G対応でα譲りのPhotography Proモードが初搭載された「Xperia 1 II」 -
第89回
デジタル
スペックはミドルクラスながらもソニー独自の性能が楽しめる「Xperia 8」 -
第88回
デジタル
コンパクトな握りやすさとハイスペックを両立させた「Xperia 5」 -
第87回
デジタル
ターゲットを絞った戦略に舵を取った「Xperia 1 Professional Edition」 - この連載の一覧へ