旅先で観光したり温泉にはいりつつ、夜はホテルや旅館の部屋で仕事をするという「ワーケーション」を日本でも普及させようという動きがあります。しかしなにも遠くに行かずとも、近場の公園に出かけて日光浴しながら、ノートPCやスマートフォンを出してのんびりと仕事するほうが、日常のストレスから解放されて仕事の効率も上がるような気がします。普段は香港在住の筆者も自宅かカフェで仕事をしますが、気分転換したくなったときは公園に移動してベンチでネタを考える、なんてことをよくやっています。
日本では7月末に環境省が東京・新宿にある新宿御苑でワーケーション体験イベントを行ないました。筆者は残念ながらイベントに参加することができなかったのですが、新宿御苑そのものはのんびりと仕事するにはいい環境がそろっています。入園料はかかるものの、園内の見晴らしのいい場所にはスターバックスコーヒー(スタバ)もあります。疲れたら芝生で寝っ転がったり、暑くなればスタバの中に入って涼むこともできますなんていい環境だと思いませんか? 新宿御苑はプチ・ワーケーションするのに最適な場所なのです。
近場に出かけるとはいえ、公園で1日のんびり過ごしながら仕事するとなると、普段着でカフェに行くときとは気構えが変わります。服装もよりカジュアルなものにしたいものですし、持っていくカバンや小物もどうせなら写真写りの「映える」ものにしたいもの。ワーケーションで旅行に行くほどではないにしろ、ちょっとよそ行きの気分ででかけたいものです。
ということで8月上旬のとある日、友人のITジャーナリスト、富永彩乃氏と入園料500円(一般)を払って新宿御苑でプチ・ワーケーションしてきました。スタバは園内中央あたりにあるため入り口からやや遠いものの、セミの声を聴きながら歩いているとどこかの避暑地に来たような気分になれます。園内のスタバは人気があるらしく訪れた時間は店内は満席、屋外のテーブルに席を取りました。ここでノートPCを開くと芝生の上で遊んでいる子供たちの声がいいBGMになります。
ノートPCで仕事するとなると電源が欲しいところですが、ノートPCの電源が切れる数時間だけ仕事して、あとは芝生の上で寝っ転がって読書する、というのもいいかもしれません。またスマートフォンがあれば読書だけじゃなく動画を見たりもできますね。実はこのスタバのそぐそばには「シティチャージ」という太陽光パネルを使った充電テーブルが2つ設置されています。
このテーブルは対角線上の2ヵ所にUSB Type-A端子が備わっています。シティチャージのキャッチコピーは「あなたのスマホにエコな電気を」。つまり太陽光を使ってスマートフォンを充電できるのです。新宿御苑内でスマートフォンの電源が切れそうになったらここまで歩いてきて充電するのもいい運動になりそう。
さてノートPCを入れて気軽に街歩きできるバッグはいろいろな物が売られていますが、筆者は香港在住ということもあり台湾のmoshiというメーカーの製品が気に入っています。日本のものとはちょっとデザインが違うあたりもポイントの一つ。このバッグは「Helios Lite」。全体は布地でファスナー回りなどにビーガンレザーを使っているのがポイント。
内部はPC入れやスマートフォンの入るポケットがあるので、普段使いのバッグとしても利用可能。小物はまとめて別の小さいバッグに入れて収納すると中が散らばりません。ベルト部分はマグネット留めなので出し入れも楽です。
内部の手前側のポケットには着替えのTシャツなども入れておけます。また写真ではわかりにくいのですが折りたたみ傘を留められるベルトがついており、これが意外な使い道があるのです。ジンバルを付けたスマホやシューティンググリップソニーのZV-1をそのまま入れても倒れないんです。Vlogする人にちょっと便利かも。
moshiはバッグ以外にもモバイルバッテリーやスマートフォンケースなど様々な製品を出しています。日本でもその一部は販売されています。台湾にはmoshiの直営ストアも多くあり、台北のIT&ライフスタイルビル「SYNTREND(三創生活)」にはmoshiのカフェも入っています。
AP570_10 ライトニング&USB Type-Cケーブル内蔵式の5000mAhバッテリー「IonGo 5K Duo」それこそ新型コロナウィルス落ち着いて自由に台湾に行ける日が来たら、台湾へワーケーションへ出かけたいものですね。テレワークやリモート授業が多く外出の機会が減っていると思いますが、天気がいい日は近所の公園に出かけて気分転換するのもいいものですよ。
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