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Eco-Drive Riiiverの使い方 第11回

好奇心をくすぐる「Eco-Drive Riiiver」在宅ワークに役立つiiideaを作ってみた

2020年07月29日 09時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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今回試したEco-Drive Riiiverは記念すべき第1弾のラインナップから、ステンレスのミラネーゼループのバンドを採用する「BZ7005-74E」だ。ビジネススーツにもよく合うミニマルで高級感のあるグランドデザインとしながら、ディティールに遊び心を散りばめた

 シチズン時計の「Eco-Drive Riiiver」は独自のマイクロコミュニティ・サービス「Riiiver(リィーバー)」と、ユーザーをさまざまなサービスやデバイスにつなぐピースを組み合わせた「iiidea(アィイデア)」(=アプリのようなもの)と結び付くことで、自由自在にカスタマイゼーションが楽しめる、従来にないタイプのスマートウォッチだ。役立つiiideaを作って、日常生活の適材適所で使いこなせるようになると「Eco-Drive Riiiver」の魅力がますます身近なものになる。

役立つ実感が得られるiiideaを作ろう

 スマートウォッチといえばタッチ操作ができるディスプレイやOSを積み、アプリをインストールするとさまざまな機能やサービスにアクセスできるデバイスという認識が、一般的かもしれない。Eco-Drive Riiiverは時計メーカーであるシチズンが作ったスマートウォッチらしく、見た目にはアナログ腕時計にしか見えない高級感のあるデザインとしている。

 クラウドには、Bluetoothでペアリングしたスマホを介してつながる。その先にはシチズンが独自に立ち上げたマイクロ・コミュニティ・サービスのRiiiverがあり、スマホにiiideaのピースを作ってダウンロードすると、アクティビティトラッキングやIoTデバイスのリモコン操作など、多彩な用途にEco-Drive Riiiverが使えるようになる。

 iiideaのピースを作る手順についはASCII.jpに数々の詳しいレビューが掲載されているので、その説明をここで繰り返すことはしない。今年の春に追加されたスマートリモコン「Nature Remo」と連携するためのピースについては筆者の試用レビューも参考になれば幸いだ。

シチズンの公式アプリ「Riiiver」から思い思いにピースを組み合わせてiiideaが作れる。「T/きっかけ」「S/サービス」「A/動作」から各1つずつピースを選んで組み立てる

 Nature RemoをEco-Drive Riiiverにつなぐと、テレビにエアコン、シーリングライトやダイソンの空気清浄機など、わが家にある家電がウォッチのボタン押し操作などに、より遠隔操作ができるようになる。ウィルスやインフルエンザの予防には、外出から帰宅後こまめに手を洗うことが有効だと言われている。わが家では普段から手洗い習慣を徹底してきたので、帰宅した時にEco-Drive Riiiverで照明器具のスイッチや家電の電源を入れる所作を日々のルーチンに組み込むと役立つ実感が得られる。

スマートリモコン「Nature Remo」との連携がマイクロコミュニティ・サービス「Riiiver」が持つ豊かな可能性を改めて示してくれた

 iiideaはシチズンが提供する公式アプリ「Riiiver」から、「T/きっかけ」「S/サービス」「A/動作」のそれぞれの段階にピースを1点ずつ決めて作成する。Nature Remoの「エアコン操作」のピースは「S/サービス」の中にあるものだが、これを起動する「T/きっかけ」は時計のボタン押し以外にも、例えば毎日決まった時刻が設定できる「デイリータイマー」にしてもいいし、「今日の歩数」に設定してEco-Drive Riiiverの側でiiideaをセットしたスロットを選択しておけば、「ジョギングやウォーキングに出かけて目標の歩数に到達したら“ご褒美”としてエアコンがつく」といった具合に遊び心を込めたiiideaが作れる。

Nature Remoと連携してエアコンをオンにする「T/きっかけ」ひとつをとっても、「ボタン押し」や「カウントした歩数」など、ユーザーの好みを設定できる。工夫をこらした独自のiiideaを作ることが楽しめる

 このごろ筆者は在宅ワークが続いているため、気が付くと2時間ほど椅子に座りっぱなしで作業に集中してしまう時がある。明らかに身体に良くないので、1時間ごとに立ち上がるようにEco-Drive Riiiverにリマインドしてもらうiiideaを「スタンディングアラート」として作ってみた。

 「T/きっかけ」は「リピートタイマー」を選択。「S/サービス」は「Gmailメッセージ」にして、「立て!」という激励のメッセージが1時間ごとに届くように設定した。そして「A/動作」は「ベル」に設定してさらにアラーム音も鳴らす。文字盤の小さなファンクション針をスタンディングアラートのiiideaを登録したスロットに合わせておけば、1時間ごとにメールのメッセージとアラームが立てと呼びかけてくれる。

 とてもシンプルな用途のものも含めて、満足できるiiideaを自分で作成できるようになると時計への愛着が一段と強くなった。Eco-Drive Riiiverが私の健康を厳しく、そして優しく気づかってくれる恋女房のように思えてくる。

1時間ごとに「立て!」とアラートを飛ばしてくれるスタンディングタイマーを作ってみた

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