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GeForce GTX1660 SUPER搭載時とどれくらい性能差がある?

GPU内蔵の最新Ryzen 7 PRO 4750Gを搭載したコスパゲーミングPCの実力

2020年07月29日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集● ASCII

提供: セブンアールジャパン

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Ryzen 7 PRO 4750Gを採用したSR-ar7-7530G/S7/W10/LWとZEFT R7Pro-K。両者の差異はGPUのGTX 1660 SUPERの有無だけで、後者がGTX 1660 SUPER搭載モデルとなる

 AMDは、米国時間2020年7月21日、Zen 2コアを採用したデスクトップ向けAPU「Ryzen 4000 Gシリーズ」ならびにテレワークのビジネス環境への対応を謳う「Ryzen PRO 4000シリーズ」を発表した。

 Ryzen 4000シリーズは、開発コードネーム“Renoir”と呼ばれていたAPUで、第3世代RyzenにVega GPUを組み合わせたものだ。従来のデスクトップ向けAPUと比較すると、CPUがZen 2アーキテクチャーとなり、プロセスルールにはTSMCの7nm FinFETを採用。プロセスルールの微細化が進んだことで、Vega GPUも動作クロックが引き上げられ、パフォーマンスの向上が期待できる。

 そして、Ryzen PRO 4000シリーズは、そのRyzen 4000 Gシリーズにセキュリティー機能などを搭載したものだ。Ryzen 4000 Gシリーズは、AMDによると8月8日からバルクで販売するとのことだが、Ryzen PRO 4000シリーズはエンドユーザー向けに単体販売されずに、BTOなどの組み込みで提供するという。

 さて、そんなRyzen PRO 4000シリーズをいち早く採用したPCを、パソコンショップSEVENを運営するセブンアールジャパンがリリースした。APUに「Ryzen 7 PRO 4750G」を採用したゲーミング向けデスクトップPCで、「GeForce GTX 1660 SUPER」(以下、GTX 1660 SUPER)搭載ビデオカードの有無で2モデル「SR-ar7-7530G/S7/W10/LW(GPUなしモデル)」、「ZEFT R7Pro-K(GPUありモデル)」を用意している。

 いずれも価格を抑えながらもPCゲームがプレイ可能な、コストパフォーマンスに優れるモデルとして期待できそうだ。では、SR-ar7-7530G/S7/W10/LWとZEFT R7Pro-KはどのようなPCなのか、APUのパフォーマンスもテストしつつ、その実力を掘り下げてみたい。

SR-ar7-7560G/S7/W10/LW
https://pc-seven.co.jp/spc/11784.html
13万1780円(税込)

ZEFT R7Pro-K
https://pc-seven.co.jp/spc/11781.html
16万2580円(税込)

「SR-ar7-7530G/S7/W10/LW」の主なスペック 「ZEFT R7Pro-K」の主なスペック
CPU AMD Ryzen 7 PRO 4750G
(8コア/16スレッド、3.6GHz~4.4GHz)
ケース ASUS TUF Gaming GT301
CPUクーラー AMD Wraith Prism
マザーボード ASUS TUF GAMING B550-PLUS
(AMD B550チップセット)
メモリー 16GB(8GB×2、DDR4-3200)
ビデオカード GeForce GTX 1660 SUPER
ストレージ 500GB M.2 SSD(Crucial製、NVMe)
有線LAN ギガビットLAN
無線機能 Wi-Fi 6/Blutooth 5.0対応
電源ユニット 500W 電源ユニット 80Plus Bronze認証 600W 電源ユニット 80Plus Bronze認証
OS Windows 10 Home(64ビット)

APUの冷却にはWraith Prismを採用
ケースはASUSのTUF Gaming GT301

 SR-ar7-7530G/S7/W10/LWとZEFT R7Pro-Kの差異は、GTX 1660 SUPERの有無だけなので、基本的に外観はSR-ar7-7530G/S7/W10/LWを用いて説明していこう。

 SR-ar7-7530G/S7/W10/LWは、冒頭でも述べたとおり、Ryzen 7 PRO 4750Gを採用。このRyzen 7 PRO 4750GのCPU側は8コア/16スレッドタイプで、ベースクロックは3.6GHz、ブーストクロックは4.4GHz。第3世代のデスクトップ向けRyzenでは、「Ryzen 7 3700X」と同スペックだ。ただし、L2キャッシュは4MB、L3キャッシュは8MBと、Ryzen 7 3700Xに対してかなり容量が抑えられている。

 組み合わせられるGPUはVega世代のもので、8つのGPUコアを内包する。なお、APUの冷却にはAMDのRyzen用空冷クーラーである「Wraith Prism」を搭載。システムメモリーはDDR4-3200の16GBだ。

CPU-Z(Version 1.92.2)の実行結果

AMD Radeon SoftwareからAPUに統合されたVega GPUの仕様を確認しているところ

 ケースにはASUSのミドルタワー型の「TUF Gaming GT301」(以下、GT301)を採用。全体が黒一色にまとめられた落ち着いた雰囲気の中、フロントパネルに装着されたベルトがケースの堅牢さをイメージさせる。

 フロントパネルには、120mm角ファンが3基装着されており、ほぼ全面に渡って配置されたハニカム構造の吸気孔ごしにファンのLEDの光が漏れ出る様は、なかなか印象的だ。なお、このLEDは「ASUS Aura Sync」を用いて、色や光り方などの一括制御が可能になっている。

ASUS Aura Sync(Version 2.1)でLEDの制御が可能だ

 さらにGT301では、天板にもハニカム構造の吸気孔を配備。フロントパネルと天板から吸気できるため、GT301におけるエアフローはかなり良好だ。天板の吸気孔には、磁石で留められた防塵フィルターが装着されており、外して水洗いすることも容易で、メンテナンス性は申し分ない。

 また、天板のフロントパネル側にはUSB 3.2 Gen.1を2つと、ヘッドセット用ミニプラグを1つ用意。ユニークなのは、LED制御用ボタンを搭載している点だ。ASUS Aura Syncを使わずにLEDの色を変更できるのは、かなり使い勝手がよい。

天板に用意された各種インターフェース。LEDの制御用ボタンが用意されている点が特徴的

 左側面のサイドパネルは、強化ガラスを用いた内部が見えるタイプ。そのサイドパネルを外して内部を確認していくと、内部空間は比較的ゆったりと確保されている。フロントパネルの3基のファンに加え、背面にも排気用の120mm角ファンを備えており、かなり強力なエアフローが前面から背面に抜けていく構成だ。

サイドパネルを外して横から見たところ。これはビデオカードが装着されたZEFT R7Pro-Kだが、それでも内部空間はかなり広めに確保されており、エアフローもしっかりと前面から背面へと抜けている

 マザーボードには、ASUSのAMD B550チップセット搭載モデル「TUF GAMING B550-PLUS」が搭載されている。ストレージには、M.2タイプでNVMe接続のCrucial製「P2 CT500P2SSD8JP」を搭載。容量は500GB用意されているので、ゲーミング用途でも十分だ。これらの屋台骨となる電源ユニットには定格出力500W(ZEFT R7Pro-Kでは600W)と抑えめだが、この構成ならまったく問題ないだろう。

 なお、ZEFT R7Pro-Kの試用機では、ビデオカードとしてZOTAC製「GeForce GTX 1660 SUPER Twin Fan」が採用されていた。このカードは、長さが176mmほどしかなく、カードを装着した状態でも内部空間にはかなり余裕がある。カードがエアフローを妨げることもなく、冷却性能も申し分なしだ。

ZEFT R7Pro-Kに搭載されたGTX 1660 SUPERのスペックをNVIDIAコントロールパネルからシステム情報を確認したところ

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