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新たな保険サービスの開発に向けた実証実験を今冬から実施

JR東日本と東京海上日動、MaaSサービスや保険の共同開発に向けて業務提携

2020年07月17日 18時00分更新

文● ASCII

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 東日本旅客鉄道(JR東日本)と東京海上日動火災保険(東京海上日動)は7月16日、安全・安心・快適なMaaS社会実装推進と新たな保険サービスの共同開発に向けた業務提携契約を締結したと発表。

 近年、シームレスな次世代の交通を目指す動きとして、鉄道、バス、タクシーなどの移動手段を、決済を含めたひとつのサービスとして統合するMaaSが注目されている。

 MaaS社会実装推進に向けた取り組みに力を入れてきたというJR東日本と東京海上日動は、MaaS領域での協業を決定。双方が展開するサービスやネットワーク・データなどの連携によって、事故発生時などにおけるシームレスなSuica連携やMaaSサービスを提供する新たなサービス、保険商品の共同研究開発を実施するとのこと。

 また、JR東日本が展開する「モビリティ・リンケージ・プラットフォーム」をはじめとするMaaSサービスにおいて、安全・安心を提供する保険サービスも共同で研究開発するとのこと。

 両社は本提携に基づく協業の第1弾として、JR東日本が提供するSuicaやMaaSサービス「Ringo Pass」と、東京海上日動のノウハウ・ネットワークを組み合わせた新たな保険サービスの開発に向けた実証実験を実施する。

 具体的には、「事故発生時の新たな代替交通手段の形として、鉄道・バス・タクシー・シェアサイクルなどの広範囲なモビリティーサービスを、シームレス・キャッシュレス・ペーパーレスに提供する新たな保険サービス」の開発に向け、東京都内に在住する東京海上日動の保険加入者を対象に、ユーザビリティー検証を実施する。

 現状では、事故に遭った利用者の個別の事情(怪我で運転ができない)などにきめ細かく応えられないケースがあるという。本実証実験を通じて、そうしたケースに対する新たな選択肢を増やすことで、ユーザビリティーがどのように変化するかを検証するとのこと。

 将来的には、事故発生時の代替交通手段として、利用者の個別の事情などに応じてSuica連携による公共交通機関の利用や、MaaSサービスを通じた多様なモビリティーサービスといった新たな選択肢も利用可能とすることで、利用者にとってより価値ある保険サービスの開発を目指したいと考えているという。

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