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T教授の「戦略的衝動買い」 第590回

ドコモから2018年に出た屏風型2画面スマホ「Z-01K」をいまさら1万9800円で衝動買い

2020年07月16日 12時00分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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2画面分割モードでウェブサーフィン中にクリック先のページはもう一方の画面に表示される

2枚分で約3㎜幅の額縁をどう感じるかでZ-01Kの評価は分かれる

 ウェブを見ていてリンクをタップすると別画面のタブが自動的に開くが、2画面分割モードだともう一方の液晶画面に表示される。状況によって同一液晶上に上書きされる場合は、リンク部分を長押しして別画面で開くを選択すれば良いだろう。

 正直言って26ヵ月前にここまでの製品ができ上がっていたのも驚きだが、残念ながらGalaxy Foldのシームレスの画面を一度見てしまうと、単に両面にある5.2インチのディスプレーを開き、2枚続きの大型液晶を構成しても、中央にある両液晶の額縁は2枚分で約3㎜の幅がある。この差をどう感じるかで、1万9800円の激安のZ-01Kの評価は分かれるだろう。

 6.8インチの大きな結合液晶画面を縦に真っ二つに割る3㎜幅の額縁と言えども、アプリによってその感覚は大きく異なると感じた筆者は、実際にいくつかのコンテンツでその見え方、邪魔さ加減をチェックしてみた。

2画面連結大画面モードはスマホ画面がタブレットサイズになって快適なはずだが、縦スクロールの多いFacebookなどSNS系の画面では、画面を縦に2分する額縁は残念だ。スマホ画面を90度回転させることで大きく改善する

スマホ画面を90度回転させることでブラウザー画面も大きく好転する

 ちょっと表示結果が残念な方向になってしまうのは、縦スクロールが一般的な、ウェブやFacebookなどのSNS系画面だ。しかしこの手の縦スクロール画面のコンテンツは、設定で画面を90度回転させることで、額縁が水平になることで相当改善される。一方、マップアプリは額縁が縦でも横でもそれほど大きな支障はない。

額縁の縦横とは関係なく、マップ系のアプリは、2画面連結大画面モードでより画面が大きくなり、とにかくきわめて見やすくなる

 人間の目はきわめて自分にとって都合の良いもので、何日か使っていると、自然と3㎜幅の額縁は無視するようになってくる。しかし縦でも横でも、額縁が存在することで納得のいかない画面になってしまうのはフルスクリーンを使ったパワーポイントやPDFによるプレゼンテーションだった。

額縁が縦でも横でもパッとしないのは、パワポやPDF使用による全画面プレゼンだが、Z-01Kをテント型に開いた2画面ミラーリングモードなら、画面は少し小さいが近接対向した人に行うプレゼンは意味がありそうだ

 しかし、2画面スマホなら複製(ミラーリング)モードにして、Z-01K本体の液晶画面をテント型に開き、ヒンジを途中の任意の角度で止めることが可能だ。複製(ミラーリング)モードで対面する人に自分と同じ内容を見せて即座にプレゼンすることができるので、額縁のマイナス点はチャラなのかもしれない。

メール作成は、作成画面とキーボード画面が上下に分割されるので、圧倒的に横額縁の世界だ

 あと予想外に便利なのは、額縁を横位置にしてのメール作成だ、上半分にはメール作成の画面、下半分にはキーボードが配置されなかなか快適だ。キーボードサイズも画面一杯で、両手の親指入力にも十分耐えうる。

電子ブックリーダーアプリも、少し全体像は小さくなるが、縦額縁が本のようで、きわめて効果的だ

 そして最後に、何よりZ-01Kを買ってよかったと感じたのは、Kindleアプリで読む文庫本やコミックだ。今回は、amazonからサンプル版をダウンロードして写真撮影用に使ってみた。額縁が横位置でも、別に絵や文字が欠落してしまうわけではないが、やはり額縁がコミックのど真ん中を左右に割ってしまって落ち着かない。

 しかし画面を90度回転させて同じコンテンツを表示して見れば、少し全体サイズは縮小されるが、縦になった額縁はコミックのページをまったく邪魔することも無く、快適に読み進むことができる。

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