GIGABYTEの「G32QC」は5万円以下で買える最強の32型湾曲液晶
快適なゲーミング環境を構築するためのピースとして、近年では重要視されることも増えてきた液晶ディスプレー。高解像度や高いリフレッシュレート、画面同期機能への対応などは、特にハイスペック化が進むゲーミングPCの実力を引き出すために必須の機能となりがちだ。選択肢も非常に多く、どれを買えばいいかは悩ましいところだろう。
GIGABYTEが5月22日に販売開始した「G32QC」は、31.5インチの湾曲液晶パネルを採用したゲーミングディスプレーだ。
フルHDを超えるWQHD(2560×1440ドット)解像度、曲率1500Rで高い没入感を実現する湾曲パネル、AMDの画面同期機能「FreeSync Premium Pro」対応で最大リフレッシュレート165Hzと、押さえるべきトレンドをしっかり押さえた仕様が特徴となる。
FPSゲーマーはもちろん、迫力あるシングルプレイのゲームをさらに楽しみたい、といった人にもおすすめだ。この記事では、発売前の製品サンプルをもとに、「G32QC」の特徴をチェックしていこう。
画面サイズは大きめの31.5インチ
臨場感を高めたいゲーマー向き
「G32QC」に採用される液晶パネルは、31.5インチ、解像度WQHD(2560×1440ドット)、コントラスト比3000:1(ダイナミックコントラスト比1200万:1)で、VA方式を採用。パネルの湾曲具合を表す曲率は1500R(半径1500mmの円に近似する曲線)で、液晶ディスプレーとしては大きめのカーブを描いているのが目を引く。
一般的に、人間の眼球で見る視界は1000R前後になると言われており、1000Rに近い湾曲液晶ディスプレーはそれだけ視界になじみやすく、没入感が高まるのがメリットとなる。
パネル自体のサイズがやや大きめであることも、本製品の大きな特徴だ。実際にゲームをプレイしてみると、曲率が高いことも相まって、その迫力は非常に優れている。たとえば「モンスターハンターワールド: アイスボーン」、「バイオハザード RE:3」など、臨場感がプレイ体験の向上に繋がりやすいアクションゲームには特によくマッチすると感じる。シングルプレイや協力プレイ系のタイトルを好んで遊ぶゲーマーであれば、本製品は非常に魅力的だろう。
一方、FPS系のタイトルにおいてもプレイの臨場感は高く、カジュアルに使うぶんには十分な満足を感じられる。ただし、競技色の強いタイトルではディスプレーサイズが大きすぎると画面の端付近の情報を認識しにくくなる傾向があり、その点をどう捉えるかは考え物だろう。
本製品は湾曲パネル採用で、フラットな液晶よりも問題は起きにくいように思うが、このあたりは個人の感覚にもよるため断言はしにくい。あくまでオンライン系タイトルでの勝ちにこだわる場合、より小さく大会などでも使われる25インチ前後の製品がすすめやすいと言えるかもしれない。ちなみにGIGABYTEの製品でより競技向きと言えるのは、25インチサイズで240Hz対応の「AORUS KD25F」だ。
とはいえ、パネルの応答速度は1ms(MPRT)、リフレッシュレートは165Hzと、スペック面においては競技向けディスプレーにもまったく引けを取らない。
画面同期技術「FreeSync Premium Pro」にも対応しているため、高いフレームレートを発揮できるタイトルでもテアリングや遅延を軽減可能だ。
さらにHDRのメジャーな認定規格である「DisplayHDR 400」に合格する性能を備えており、対応コンテンツや環境を用意すれば、ゲームだけでなく映像コンテンツの視聴にも適していると言えるだろう。色域はsRGB124%カバー、DCI-P3 94%カバーと、ゲーミングディスプレーとしては十分なスペックだ。
映像入力はHDMI 2.0×2、Display Port 1.2の3系統で、そのほかインターフェースとしてUSB 3.0×2、イヤホンジャックを備える。スタンド部分は-5~+20度までのチルト、130mmまでの高さ調節に対応する。
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