前へ 1 2 3 次へ

144Hz対応で3万円台前半の27型液晶「G27F」は機能満載で価格以上の満足感

文●松野将太 編集●北村/ASCII

提供: GIGABYTE

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 近年のプロe-Sportsシーンの盛り上がりも手伝って、国内でも「VALORANT」や「Apex Legends」といったシューター系タイトルの人気は高まるばかりだ。

 競技性の高いPCゲームにおいてはマウスやキーボードといった操作デバイスが特に重要視されがちだが、同時に画面描画をより滑らかにするため、120~144Hz以上で動作するハイリフレッシュレートディスプレーも定番化しつつある。

 2020年内に登場予定の「Xbox Series X」など、次世代のコンシューマーゲーム機にもハイリフレッシュレート対応の流れが到来しつつあることから、今後はより一層高機能ディスプレーの存在感が高まっていくのは間違いないだろう。

 144Hzに対応する27インチの液晶パネルを採用したGIGABYTEのゲーミングディスプレー「G27F」も、そんな競技シーン向けのディスプレーのひとつ。

本体正面。27インチで曲がりのないフラットなIPSパネルを採用する

 8月26日に販売開始となった同製品は、オーソドックスなフルHD(1920×1080ドット)解像度、sRGB 125%、DCI-P3 95%をカバーするIPSパネル、AMDの画面同期機能「FreeSync Premium」対応といった機能を備えつつ、実売価格は3万円台前半というコストパフォーマンスの良さが特徴だ。

 この記事では、その「G27F」の特徴をチェックしていこう。

画面はやや大きめ、競技向けの
シンプルなゲーミングディスプレー

本体サイズはおよそ619.04(W)×202.97(D)×518.88(H)mm(スタンド含む)

 「G27F」が採用するIPS方式の液晶パネルは、大きさ27インチ、解像度フルHD、コントラスト比1000:1(ダイナミックコントラスト比1200万:1)。競技向けのディスプレーとしては非常にオーソドックスな性能だが、ひとつ注目するとすれば、パネルサイズが若干大きめである点が挙げられる。

 e-Sportsタイトルのオフライン大会においては、一般的に解像度フルHD・24インチクラスのディスプレーが採用される機会が多い。本製品はそうした製品と比べて縦横に数cmほど大きいため、同じ距離感でディスプレーを設置した場合、より細部の視認性が向上することがひとつのメリットとなりえる。

公式サイトから。リフレッシュレート144Hz、応答速度1mmで画面同期機能「FreeSync Premium」などへの対応により、機能はシンプルながらeスポーツ系タイトルへの適性が高い

 たとえば遠距離での撃ち合いが頻発するバトルロイヤル系タイトルなどでは、24インチクラスのフルHDディスプレーよりも敵が若干大きく画面に映るため、遠くの敵を見つけやすくなったり、敵を狙いやすくなるといった効果が得られる可能性があるわけだ。

 実際にゲームをプレイしてみると、バトルロイヤル系タイトルはもちろん、「CS:GO」「VALORANT」のようなタクティカルシューターでも遠距離の敵が視認しやすく感じられる場面があった(筆者はふだん24インチディスプレーを愛用)。

 どの画面サイズを好むかは個人の感覚にもよるため一概には言えないものの、ディスプレーの設置スペースさえ適切に確保できていれば27インチの画面サイズで困ることはそれほどないと思われる。

 ただし、同解像度の24インチディスプレーに比べれば画素ピッチが大きいため、精細な表示に向いているわけではない点には留意すべきだろう。シングルプレイで美麗なグラフィックスを売りにしたゲームタイトルよりも、あくまで競技性の高いタイトルのプレイで本領を発揮するのが本製品と言える。

ベゼル(額縁)部分は上辺と左右が薄めで、より画面に没入しやすいよう配慮されている。このあたりは今どきのディスプレーといった感じ

背面のジョイスティックで各種操作を行なう

 リフレッシュレートは先に述べた通り144Hzで、高性能なゲーミングPCと組み合わせることで、なめらかな画面描画を実現可能だ。パネルの応答速度は1ms(MPRT)、画面同期技術「FreeSync Premium」に対応するなど、シンプルに対戦型ゲーム向けのスペックが確保されている。

 色域に関しては、sRGB125%カバー、DCI-P3 95%カバーと、こちらもゲーミングディスプレーとしては十分。いわゆる尖ったスペックではないものの、堅実に押さえるべき点を押さえており、不足は感じない。

映像出力は3系統。そのほか、USBポートなどを備えている

角度調節は-5~+20度まで、高さ調節は130mmまで対応

左右回転(スイーベル)機能はなし。スタンドは比較的コンパクトにまとめられている

 映像出力ポートは、HDMI 1.4×2、Display Port 1.2の3系統。さらにUSB 3.0ポートを2つ、イヤホンジャックを1つ備えており、本体には2Wx2のスピーカーを内蔵する。スタンド部分には高さ調整とチルト機能があり、チルトは-5~+20度まで、高さは130mmまでの調節に対応。実売3万3000円前後のディスプレーとしては実に堅実な設計で、総じてさまざまな要素が“ちょうどいい”という印象を受けた。

前へ 1 2 3 次へ

過去記事アーカイブ

2024年
01月
02月
03月
04月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
11月
12月
2017年
08月
2015年
04月
09月
2014年
10月
2010年
01月
02月