出前館は5月1日、タクシーアプリ「JapanTaxi」や「MOV」を運営するMobility Technologies(以下、MoT)と業務提携を締結したと発表。
外出自粛要請などにより全国的に人の移動量が大幅に減少していることで、全国のタクシー事業では、事業者の売上が前年同月比54%減になるなど、大きな影響を受けているという。一方、自宅で過ごす巣ごもり消費によって物の移動は増えており、出前館の注文数は前年同月比21%増になっているという。
今回の業務提携は、逼迫する出前サービスの配達機能の拡充と、需要が減少するタクシーの有効活用を目的としたもので、出前館の配達ニーズとMoTが提携するタクシー事業者とのマッチングを実現するという。
配達機能を持たない飲食店に向けて、出前館の配達代行サービス「シェアリングデリバリー」の配達方法のひとつとして、タクシーによる出前サービスを提供する。配達は、MoTと提携しているタクシー事業者の中から、有償貨物運送許可を取得している日の丸交通、アサヒタクシー、新大阪タクシー、東京・日本交通などの一部車両が実施する。
タクシー乗務員が配送を承諾(マッチング)した際には、マスクを着用したうえで店舗に訪問し食事をピックアップした後、ユーザーへ配達するとのこと。
ユーザーは、出前館/LINEデリマ/dデリバリーから注文することで、タクシーによる出前サービスを受けられる。注文時、タクシーを指定しての配達は不可。なお、シェアリングデリバリーの注文受付時間は店舗により異なる。
本サービスの実施期間は、5月1日から、タクシー事業者による有償貨物運送の特例許可期間である5月13日までを予定している。東京(銀座、神田など八丁堀エリア)/神奈川(新横浜などセンター南エリア)/大阪(梅田、難波など今里エリア)において、順次サービスを展開予定とのこと。