エクイニクス・ジャパンは4月20日、SaaS型監視サービス「Site Care PRO Smart」(以下、Smart)をリリースしたと発表。
同社によれば、企業におけるパブリッククラウドやハイブリッドクラウド、マルチクラウドの運用を実現するための課題のひとつに、複数のクラウド運用上における一元的な監視や、サービスやシステムの安定性維持があるという。現状では複数の監視ツールやクラウドサービスにバンドルされた監視機能を組み合わせた運用手法が一般的だが、監視・運用の専門チームを持たない企業にとっては大きな運用負荷となり得るとのこと。
今回提供を開始するSmartは、簡単な監視設定とシナリオによる障害復旧を実現するとうたうSaaS型監視サービス。ITシステムの一定の可用性を維持するための自動監視と運用(監視・通知・復旧・インシデント管理・パフォーマンスグラフなど)をワンストップでフレキシブルに設定、実施できるという。
Smartを利用することで、ユーザーは、エクイニクス International Business Exchangeデータセンター内をはじめ、オンプレミスや外部データセンター、パブリッククラウドなどに設置されているITシステムを一元的に監視し、サービスやシステムの安定性を維持できるとする。
また、監視ツールをSmartに統一することで、単一のポータルサイトからシステム状況や障害情報をリアルタイムで確認できるとのこと。監視項目ごとに監視の対象と範囲と手法に関する閾値を任意に設定して、ポータルサイトで社内共有することもできる。
そのほか、SmartのシステムとIBXデータセンター内ラックをクロスコネクト(データセンター構内接続)やメトロコネクト(都市圏内データセンター間接続)を含む、Equinix Cloud Exchange Fabricといったインターコネクションサービスで接続することで、システムの内部リソースの包括的な監視が可能だという。
Smartは現在、45日間のフリートライアル期間を設けている。フリートライアルでは一部の制限を除き、有償版と同等の機能を利用できるという。