ソニーとエムスリーは4月16日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療に従事している医療関係者、病と闘っている患者にテクノロジーと知見を集結して貢献すべく、協業すると発表。今回の協業に関わる費用は、4月2日にソニーが発表した「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」より拠出する。
医療の最前線の安全を向上させることに主眼を置き、協業は以下の3点から開始予定としている。
1.全国の医療現場に、新型コロナウイルス感染症疑い症例の診断を支援するための胸部CT検査画像の診断支援サービス、画像診断支援AIの開発と普及。
2.新型コロナウイルス感染症治療の最前線にいる医師からの最新の知見をはじめとした各種対応知識を全国の医師・医療従事者に伝達するための、無料Web講演会の開催(最大20回程度を予定している)。
3.新型コロナウイルス感染症治療に携わる医療関係者向け負荷低減ソリューションの開発。
ソニー代表執行役 社長 兼 CEOの吉田憲一郎氏は「エムスリーの医療分野における豊富な知見、ネットワークとソニーのテクノロジーの力を結集し、新型コロナウイルス感染症に対応する医療の最前線を守ることに貢献できるよう、迅速に活動を進めてまいります」とコメント。
エムスリー代表取締役を務める谷村格氏は「ソニーとエムスリーが連携して、従来にない発想で医療界に新たな貢献をしていければと考えています。まずはCOVID-19問題に少しでもお役に立てるよう、施策をスピーディーに展開してまいります」と語っている。