「スポーツカーっていいですよね」という一言から始まった美人すぎる歯科衛生士「星野 奏」さんのスポーツカークリニック。今回のクランケは連載初のオープンカー「BMW Z4」です!
オープンカー女子ウケ悪い説
ウェブ記事などで「女子が乗ってほしくない車」というような記事を目にすることがありますが、オープンカーはその筆頭に挙げられることが多々あります。その度に「オープンカーデートは男の夢」と思ってS660を買い求めた筆者は悲しい気持ちに。そこで星野さんに「やっぱりオープンカーってイヤ?」と直球質問してみました。
「そういう記事、見ますよね。風で髪が乱れるとか、日焼けするとか、目立つとか。でもそれって食わず嫌いというか、先入観だけで語る乗ったことがない女の子だと思うんですよ。私はオープンカーに何度も乗ったことがあるので、全然ウェルカムですし、むしろいいなとさえ思いますね」と思わぬ回答!
「イマドキのオープンカーは横の窓を開けなければ風は入ってこないですし、夏の日中はゴメンナサイですけれど、日焼けだって日焼け止めを塗ればいいだけですし。それに目立つというけれど、私は逆に目立ちたいから、全然気にならないどころか、むしろ私を見てって感じ」と、男の夢をわかってくださる様子。「あ、でもオープンカーでデートするのは男の夢、というのはよくわからないです(笑)」と、そこはご理解いただけませんでした。
「オープンの国産車って少ないですよね。現行車で一番大きいモデルでマツダのロードスターかしら? あとは軽自動車が2車種程度? 売れるモデルじゃないことはわかりますが、ちょっと悲しいですね。だからBMW Z4のような車種ってとても貴重だと思います」。星野さんのようにオープンカーがウェルカムな女子がいらっしゃるのですから、ぜひ大型車種で、できれば手頃な価格のオープンカーが増えることを願うばかりです。
GRスープラと似て異なるオトナのオープンカー
BMW Z4はトヨタのGRスープラの兄弟車というのは、誰もが知るところ。トヨタには屋根があり、屋根がないのがBMWで、それ以外は一緒というとそうではなく、各所にBMWらしさが詰め込まれています。さらに今回試乗するのは、シルキーシックスと形容される直6エンジン搭載のトップグレード「M40i」(約835万円)。専用サスペンションなど様々な装備が搭載されて、GRスープラとの差別化が図られています。
まずは星野先生が外観をチェック。ロングノーズ・ショートデッキというスポーツカーらしいシルエットに「カッコいい!」と絶賛。ボディーサイズは全長こそ4335mmとCセグメントと同等ですが、全幅は1865mmとかなり幅広で、さらにM40iの車高は他グレードよりも10mm低い1305mmで、ワイド&ローなスタイリング。スポーツカーかくあるべし、の美しさです。
そしてBMWのアイコンであるキドニーグリルの内部がメッシュ化されているフロントマスクに「遠くから見てもBMWとわかる。その中で、時流の変化に対応していく。こういうのってとても大事で、ブランドを保ち続ける秘訣なんですよね。今流の言葉で言うところの“企業のサスティナブル”(持続可能性)というのかしら。同じモノを作り続ける伝統はとても大切で大変なことですけど、それだけでは飽きられちゃって生き残れないと思うんです」とさすが先生、経済誌に出てくる言葉を使いながら、わかりやすく鋭い審美眼でズバッと指摘されます。
リアを見回して、右側に小さくM40iのエンブレムを見つけた星野さん。「BMWの車にMの型番がついたエンブレムがついていると“お! こいつわかっているな”って思いません?」と、思わぬところでガチ勢ぶりを発揮します。「ところで、なんでM40iという型番なのですか? 排気量が4リッターなんですか?」という星野さん。いや、排気量はたしか3リッターだから……と不勉強なわれわれは答えることができず。ごめんなさい。
担当編集のスピーディー末岡が、かねてからお付き合いのあるBMW専門店「Studie」の鈴木代表に意味を聞いたところ「ターボエンジンになってから数字は排気量を指さず、当時のNA時代の40相当という意味です。出力的にも3リッターターボで十分それに値します。Mの後に数字がつく車種は(例:M135i、M240i、M40dなど)はBMW M PERFORMANCE AUTOMOBILEシリーズと言って、普通のBMWとMモデル(高性能スポーツモデル)の中間ブランドのクルマです」との答えをいただいた。勉強になります。ちなみに、StudieはSUPER GTにBMW Z4で参戦し、初音ミクとのコラボで話題になりました。今年は久々にSUPER GTに復帰するのです。
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