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ドコモでは3Gの新規受付終了も格安SIMならまだガラケーは使える

2020年03月13日 14時00分更新

文● ASCII

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ドコモのFOMAは2026年3月末まで利用可能も
FOMAの新規契約は不可に

 現在スマートフォンで広く使われている通信規格は4Gと呼ばれる世代の技術だが、今春には5Gの商用サービスも開始される。一方で終わるものもある。3Gによるサービスは、auは2022年、ソフトバンクは2024年に終了予定。ドコモFOMAは2026年3月末まで既存ユーザーは利用可能であるものの、FOMAの音声プラン/iモードの新規受付はすでに2019年9月末で終了。データプランについても、2020年3月末で終了予定となっている。

ドコモFOMAの音声プランはすでに新規契約が終了。既存ユーザーはあと6年利用できる

 では、3G(FOMA)にしか対応しないケータイ、ガラケーは中古で端末を入手しても、もう新たに使い始めることができないのか? ドコモの4G(Xi)契約のSIMであれば、3G端末でも利用できる。ただ、これから安価な料金で使い始めたいのであれば、ドコモのネットワークを利用する格安SIMを契約することがオススメだ。

 実際には格安SIMの中には、4Gにしか対応しないもの(4G対応のAPNしか用意しないもの)も一部あるのだが、多くは「ドコモのLTE/3G網に対応したSIMカードを提供する」などと記されており、3Gのケータイでも通話や通信が可能。ただし、その場合でもドコモとの契約が必要なiモードのサービスは利用できず、基本的には音声通話とSMSの利用に限られるケースが大半となる。また、2026年3月末でサービスが終了するのも同じだ(とは言え、あと6年の余裕がある)。

ドコモ網を用いる格安SIMの多くは3G端末でも利用可能

通話中心なら基本料金が安くて、
通話定額も付けられる格安SIMがベター

 データ通信はほぼ使わない、音声通話が中心となると、基本料が安くて、かつ通話定額もオプションで追加できる格安SIMがベターだろう。

 たとえばIIJmioのケータイプラン。これはデータ通信がまったく付かない音声通話専用SIMで、料金は月920円(以下、すべて税抜)。通話定額オプションは、1回3分までだと月600円、1回10分までだと月830円となっている(超過分は30秒あたり10円)。

IIJmioのケータイプランは通信量はデフォルトで設定されないなど、音声端末での利用が前提

 b-mobileも3月30日までのオンラインショップ限定で、3G専用の「携帯電話SIM」を提供。こちらは無料通話分が含まれているのが特長で、月1290円(最大32.5分)、月2290円(最大75分)、月3710円(最大178.5分)の3プラン(超過分はそれぞれ30秒あたり20円、18円、14円)。家族宛などにたまには通話はするが、その場合はやや長電話になるというユーザーに便利かもしれない。

b-mobileの「携帯電話SIM」は今年3月30日まで受け付ける限定サービス。3G専用のSIMを無料通話分込みの料金プランで契約できる

 スマートフォンでも利用する可能性があるなら、HISモバイルの「ビタッ!プラン」も選択肢に入りそう。データ通信の利用量が100MBまでなら、月900円と最安クラスで、1回10分までの通話定額も月850円で追加可能(超過分は30秒あたり10円)。データ通信を使ったとしても、2GBまでで月1420円、5GBまでで月1920円と定額制プランの料金並みとなっている。しかもデータ通信の上限値を設定しておけるので、使いすぎも防げる(上限値の月途中での変更も可能)。

HISモバイルの「ビタッ!プラン」は通常の格安SIMだが、段階制の料金プランで100MBまでだと特に安価に使えるので音声端末での利用にも適している。ただし、3Gでも通信できるSIMは3月中の提供となる

 そのHISモバイルでは、3G/4Gの共用可能なSIMの提供は今年3月で終了とのことで、25日9時までの期間限定で、音声SIMの契約者に対し、フューチャーモデル社製のカード型SIMフリーケータイ「NichePhone-S 3G」をプレゼントするキャンペーンも実施されている。NichePhone-S 3Gは重量約38gの超軽量機で、音声とSMSに特化した端末だが、3Gでのデータ通信ではテザリングにも対応しており、2台目やバックアップ用のケータイ、データ端末としての利用も考えられる。

NichePhone-S 3GはSIMフリーの超小型ケータイ

 通話メインで、やっぱりケータイが便利と感じている人はこうしたSIMや端末の入手も検討してみてはどうだろうか。

 

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