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いま聴きたいオーディオ! 最新ポータブル&ハイエンド事情を知る 第16回

これ1台でいいかも、豊富な機能で音のいいプレーヤーFiiO「M11 Pro」はオススメできる【更新版】

2020年03月12日 20時30分更新

文● ASCII

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 いまデジタルオーディオプレーヤーを買うなら?

 かつては対応フォーマット、それに加えて多機能であること。こうした競争のフェーズを経て、最新プレーヤーを選ぶ際には、「何ができるか/できないか」をあまり意識せずに済むようになっている。

写真はFiiO M11 Pro(上)とFiiO M11 Pro Stainless Steel Edition(下)。

 一方で市場を眺めると、ハイレゾ対応でも2万円を切る程度のものから、数十万円の超高級機まで選択肢は幅広い。「より高価に、より高音質に」を目指した、超高級プレーヤーが注目を浴びる機会も、一段落ついた印象だ。見方を変えると、長期間にわたって使い続けられる「相棒」を選びやすい状況になっている。

 では、高級プレーヤーとして満足いくものを探すなら、どのあたりがオススメか。5万円~10万円程度のレンジがひとつのターゲットと言えるだろう。

 ベンチマークとなるのは、ソニーの「NW-ZX507」(実売8万円前後)あたりだが、高級プレーヤー中心を展開するAstell&Kernのエントリーシリーズや、今回紹介するFiiOに代表される、中華系ブランドのハイエンドモデルもこの価格帯に含まれる。ここでは、もともと多機能とコスパの高さを売りにしながら、さらにこの1年でサウンド面も如実に進化したFiiOブランドの最上位機種「M11 Pro」を紹介しよう。

THXアンプ搭載で、日本人好みのサウンドになった

 ちょっと前のFiiOというと、機能は豊富でアクセサリー類もたくさん付属。音質は決して悪くはないが、これといった特徴もないという、コスパ指向のラインアップ構成だった。

 この流れがちょっと変わったなと感じたのは「AM3D」あたりから。これはプレーヤーではなく、FiiO Xシリーズと組み合わせて使うアンプ交換モジュールだったが、Hi-Fi指向でワイドレンジなサウンドで、これまでの機種とはちょっと異なる印象を与える完成度だった。

写真は「AM3C」。最初に日本限定でAM3Cが発売され、その後、同一仕様の全世界向けモデルとして「AM3D」がリリースされた。

 AM3Dでは、THXの特許技術AAA-78回路を採用していたが、M11 Proはその技術を搭載した多機能なデジタルオーディオプレーヤーとなる。2019年末に発売され、音質面での評価も高く、市場で話題を集めている。

アンプ部のブロックダイヤグラム

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