ソリューションだけではないマシン選びが重要な理由
Web会議を行なうソリューションも重要だが、マシン選びにも注意点がある。
まずモバイルワークを行なうマシンは、LTEモジュールの搭載が望ましい。いつでもどこでも通信ができるLTE通信は、Wi-Fiが使えない場合でも、場所を選ばずに会議に参加でき、セキュリティー的にも安全だ。スマホを使ってもビデオチャットは可能だが、資料を閲覧するにはやはりパソコンが必要。リアルタイムに会議の資料を共有するなら、パソコンにも通信機能が不可欠だ。
次にWebカメラが付き音声をきちっと拾ってくれること。特に、話者の音声がクリアに聞き取れ、会議中に話した内容がしっかり伝わるパソコンを選びたい。例えば、VAIO Proシリーズの場合、ステレオアレイマイクを搭載。パソコンに向かって座った状態で話した音声をしっかり捉えるように設計されている。
さらに、Windows 10付属の「Realtek Audio Console」ソフトを組み合わせる方法もある。直近モデルのVAIO Pro PK/PJ/PA/PHでは「全方向」になっている設定を「一方向」にすれば、話者の方向に強い指向性をもたせて音声の記録が可能。また、インターネットストリームのエコーを除去し、ノイズを圧縮して環境音やキーボードの打鍵音などを低減してくれる。テレワークによる会議なら、どこから参加しても最適な環境で行なえる。
音響設定などでキーボードの打鍵音が低減できるとはいえ、キーボードの打鍵音は小さいに越したことはない。会議中にカタカタという打鍵音は、結構気になってしまい会話の内容がスムーズに入ってこないことも。モバイルワークのときは、静かな環境での作業も考えられるので、VAIO Proシリーズのような打鍵音が静かな製品がベストだ。
また、会議室側で複数のメンバーで参加して行なう場合は、無理してパソコンのマイクやスピーカーに頼らず、別と専用のスピーカー・マイクを用意したほうが無難だ。このあたりは、利用する環境によって臨機応変に臨みたい。
VAIO Proシリーズは、LTEモジュールの搭載、静寂性の高いキーボード、そして指向性の高いデュアルマイクの搭載など、こうしたWeb会議にも最適なマシンになっている。USB Type-Cによる充電にも対応し、VAIOからも専用アダプターやドッキングステーションも発売されたため、モバイルワークでの活用がさらに進められるはずだ。
働き方改革を推進すべく、Web会議を導入するだけでも、さまざまな課題があがってくるはず。ソリューション選びだけでなく、マシン選びもしっかり考慮したうえで判断したい。
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