全国高校eスポーツ選手権ベスト8の実力を持つeスポーツ部だが、部活動は意外にゆるめ!?
仙台育英高校eスポーツ部を見学、和気あいあいでもしっかり連係して練習する部活動風景がうらやましすぎた
2020年03月02日 11時00分更新
今、高校生たちによるeスポーツが熱い。昨年末に開催され、アスキーもスポンサーとして参加させてもらった、サードウェーブと毎日新聞主催の「第二回全国高校eスポーツ選手権」では、この日のために日々練習してきた高校生たちが優勝を目指して戦った。取材として会場にいた私も、洗練されたチームワークや、プロリーグばりのスーパープレイを生で観て、アドレナリン全開だったのが記憶に新しい。
「ゲームばかりしてないで勉強しなさい!」から、「ゲームも勉強もがんばりなさい!」へ
そんな白熱した戦いを目にして、1つ疑問に思うことがあった。出場するチームのメンバーはもちろん高校生で、「eスポーツ部」が入っているチーム名も少なくない。私は昨年30歳になったが、「ゲームばかりしてないで勉強しなさい!」と言い続けられた世代なので、部活としてゲームタイトルを練習するというのがうまく想像できなかったのだ。
eスポーツ部とは、いったいどういった活動をしているのだろうか。一度活動風景を見てみたいなと思い、サードウェーブに相談したところ、取材に強力していただける学校を見つけてくれた。しかも、スポーツ好きなら知らない人はいないであろう、スポーツの名門「仙台育英学園高等学校」(以下、仙台育英)だ。
仙台育英のeスポーツ部は、2018年度に活動を開始し、2019年度に本格的に部としての活動をスタート。最近新設された部ではあるが、第一回、第二回の全国高校eスポーツ選手権でどちらもベスト8という好成績を残している。実際にどういった活動をしているのか、実際に高校にお邪魔して、見学させてもらった。
懐かしさ感じる学び舎だが、自身の高校時代ではみたことのない風景
うらやましすぎて嫉妬の嵐
今回お邪魔した仙台育英の宮城野校舎は、仙台駅から2駅という位置にある。外観からカッコよく、こんな校舎に毎日通っている高校生いいな~と思った。校舎に入ると、eスポーツ部の顧問である村上 淳先生が出迎えてくれ、部活動に使用している教室まで案内してもらった。
仙台育英の校舎はとてもキレイだった。とはいえ、取材した時間的に部活動に行く生徒や帰宅の準備をする生徒、職員室の前で少し先生と談笑している生徒、軽く注意を受けている生徒もいて、私が高校に通っていたころの懐かしさはそのままだった。部活動をしている教室に行く前は、私はかなりノスタルジックな気分になっていた。
しかし、eスポーツ部の活動をしている教室に案内してもらうと、そこには今まで見たことのない風景が広がっていた。サードウェーブが高校生のeスポーツ活動のための取り組みとして実施している「eスポーツ部発足支援プログラム」で無料で貸し出しているゲーミングノートパソコンとゲーミングデスクトップがズラリと並んでおり、部員たちがゲームの練習を行なっていた。
先ほどまでノスタルジックな気分に浸っていたが、ゲーミングパソコンが並んでいる教室なんてもちろん私が通っている高校にはなかったので、かなり圧倒されてしまった。というより、ただ単にうらやましかった。おそらく、私が高校時代にeスポーツ部があったら、確実に入部していたであろう。