オンライン空間でのフェイクニュースに注意
新型コロナウイルスが流行し、なかなか先行きが見通せない。さまざまなイベントなども中止が相次いでおり、思うように行動できていない人も多いだろう。
ネットを中心に、SNSなどでも話題になることが多い、新型コロナウイルス。多種多様なニュースやコラムが飛び交っているが、その中には、真偽が不確かな情報もある。危険を煽るような言葉が書いてあったら、それを見て不安になってしまうのも仕方ないかもしれない。
しかし、感染症にまつわるデマ、あるいはフェイクニュースの氾濫は、適切な情報が伝わるのを妨げてしまい、状況を悪化させることに繋がりかねない。多くの医療機関も、そのことに注意を払っている。
WHO(世界保健機関)は、今回の新型コロナウイルスに関連したデマの広がりを、情報のパンデミックという意味で「インフォデミック(infodemic)」と表現している(20200202-sitrep-13-ncov-v3.pdf)。デマが広がるのは、あっという間なのだ。
それを防ぐため、Googleでは、災害時などに自然災害や人為的災害が発生したときに緊急時情報を入手しやすくする「Googleアラート」を使って、コロナウイルスに関する検索時に、WHOによる公式情報などを優先的に表示するようになっている。
SNS側も、フェイクニュースを拡散しないよう警戒している。たとえばFacebookは、新型コロナウイルスに関する誤った情報には、拡散の抑制と正しい情報の表示をするように、有害情報は削除をするなどの対応を表明している(Keeping People Safe and Informed About the Coronavirus - About Facebook)。
このように、サービス側でも、フェイクニュースの蔓延を防ぐように働きかけている。それを利用するユーザー側にも、慎重な姿勢が求められるのだ。