T教授の「戦略的衝動買い」 第567回
普通の腕時計の見かけをした「ほかとはちょっと違う」スマートウオッチ
昔の上司から「CITIZEN Eco-Drive Riiiver」っていうスーパー腕時計をもらった
2020年02月07日 12時00分更新
従来のようにスマホにこき使われるスマートウオッチとは異なり、腕時計が中心主体となり、スマホを手足のように自由に操り、シンプルなボタン操作などだけでダウンロードした機能を起動して実行することを目指したEco-Drive Riiiver。シチズンお家芸の腕時計のクオリティと従来にないおもしろい着想のコンセプトは素晴らしい。残念ながら筆者、個人的には、Eco-Drive Riiiverとスマホ連携におけるレガシーなBluetoothの相性やハンドリング問題が鬼門となってしまった。今後のバージョンアップで「ボタン一発」でエウレカ体験ができるのはいつ頃だろう
シチズンお家芸のクオリティと従来にないおもしろい着想
ある時、今もお世話になっている腕時計マニアでもスマートウオッチユーザーでもない元上司が、シチズン時計の「CITIZEN Eco-Drive Riiiver」を腕にしているのを見つけてしまった。しかし見たのはほぼ一度きりでその後、腕に装着しているのを見たことがなかった。実は昨年この「「Eco-Drive Riiiver」がネット上に初めて登場した時に、一時はピクピクしたが、いつの頃かほかのガジェットに目移りして完全に忘れてしまっていた。
つい先日、その元上司にウェブ上の写真を見せて「この腕時計、持ってますよね?」とたずねたら、「持ってるけど、いろいろあって使っていない。欲しいか?」と期待通りの気前の良い返事が。当初、対価はお支払いするつもりでいたが、「転売とかしないのならあげるよ!」と言われ、これが先で高くつかなければ良いが……と思いつつタダでいただいてしまった。
腕時計コレクター初級の筆者も「Eco-Drive Riiiver」の面構えくらいは知っていたが、いったいどんなことができるのかはまったく知らなかった。わからないときのウェブ頼みで早速、Eco-Drive Riiiverの専用サイトや関連記事をいろいろつまみ食いして見てみた。
公式専用サイトはめちゃくちゃヴィジュアルに凝ったサイトではあったが、オツムの巡りの悪い筆者にはなにを言ってるのかまったくピンとこない。サイトの内容をなんとか要約すると「Eco-Drive Riiiverは、創造力と感性で、"CITIZEN Eco-Drive Riiiverアプリ"をインストールしたスマホとIoTプラットフォームである「Riiiver」と連動することで「時間」をもっとクリエイティブな体験に変えて、これまでの腕時計の常識を超えた自分だけのオリジナルな時間体験というライフスタイルそのものをアップデートしてくれる」腕時計らしい。
さて、そんなEco-Drive Riiiverが今週のお題だ。古くは今から22年前のSIIの「ラピュータ」やパソコンCRT画面とSyncするTimexのデータリンク、Microsoftが企画開発したスポットなどなど……おおよそなにかとリンクする、なんちゃって腕時計大好きの筆者にとってEco-Drive Riiiverはこの上ない楽しいガジェット腕時計であることは変わらない。
そして親父が愛用していたシチズンの腕時計以来、愛用のアナログウオッチには今もシチズン製が多い。そしてひょんなことから、2001年にシチズン時計さんと一緒にやったLinux搭載の腕時計型コンピュータ「WatchPad」のプロジェクトも担当させていただいた。そんなこんなでシチズンのEco-Drive Riiiverには興味津々だ。
なんと言ってもごく普通のパワーリザーブ付きの3針クォーツ腕時計に見えるところが最高だ。長短2針と言っても、周囲のインデックスを指すことで特定の意味を伝える目的があるので、長針、短針の長さは同じ。短針の一部をマットな黒塗装することで短針イメージ醸し出すところは、グッドセンスだ
一見してEco-Drive Riiiverは、ちょっとシャレたゼンマイ式腕時計にある「パワーリザーブインジケーター付きの3針クォーツ式カレンダー腕時計」に見える。
ただよく見ると、0時位置から6時位置までのパワーリザーブインデックスと反対側の6時位置から12時位置にかけて、見慣れないインデックスが描かれている。実はこの辺りが「想像力と感性でライフスタイルをもアップデート」してくれる新機能とも、関係があるようで順を追ってご説明するつもりだ。

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