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T教授の「戦略的衝動買い」 第557回

ネットワーク非対応の「microSDカード録画式センサーカメラ」を衝動買い

2019年11月21日 12時00分更新

文● T教授、撮影●T教授、編集●ASCII

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SD1500の背面には強力なマグネットがついている

SD1500を実際に使ってみた!

 さて、SD1500を実際に2週間ほど自宅玄関に取り付けて使ってみた。鉄製のドアや給湯器の扉などには、SD1500の背面に取り付けられているマグネットで、簡単にくっついてくれるので極めて使いやすい。マグネット系で固定できない場合は、付属の粘着テープか、ネットなどで入手できるクリップや一般的な三脚を使えば、よりさまざまな場所で活用できる。

背面のマグネットが強力なため、金属製の玄関ドアや、給湯器のドアカバー、鉄骨の柱等には簡単に設置できる

マグネット吸着が出来そうにない場所なら、三脚を使うか、クリップを使うことで解決することが多い

 木造家屋などの外壁で使う場合には、付属するネジやリブを利用すると良いだろう。さまざまな方法でSD1500を壁面や柱に固定することで簡易な盗難防止にはなるが、本気で盗る気なら間違いなく盗られてしまう可能性の方が大きいので、そこに全力集中することは商品を生かす本質ではないだろう。

約2週間24時間設置して撮り貯めた内蔵microSDカードをカードリーダーに入れてパソコンのUSBポートで読んでみた

 約2週間、24時間、自宅玄関の鉄製のドアに取り付けたSD1500のmicroSDカードを、カードリーダー経由でパソコンで観てみた。

基本的には「PHOTO(静止画)」と「VIDEO(動画)」のフォルダに分けて保存される

静止画も動画も、タイムスタンプのファイル名が自動的に付けられて順番に保存される。静止画はJPEG、動画はAVIだ

 USBドライブ内に、PHOTOとVIDEOの2つのフォルダに、それぞれ静止画と動画が保存されている。いずれも、月フォルダと日フォルダで分類保存され、日ホルダーの中に年月日時分秒のタイムスタンプをファイル名に採用した、静止画ファイル(JPG)や動画ファイル(AVI)が数多く保存されている。

人感センサーの感知速度が遅いのか、人感センサーが機能してから動画撮影開始までのインターバルが長いのか、対象物を撮り逃がしそうになる。良く観ないと見逃すが、動画が始まってすぐに右側から消え去る人影が観える


事前にカメラの前で手を振ったりして人感センサーを目覚めさせておくと、撮り逃がしの無い撮影ができる


 基本的に保存されているファイルは、その時刻に人感センサーが何らかの周囲の動きを察知して記録を残したものだ。搭載されている人感センサーの感知範囲は、スペックによると前方3m〜5m。実際に2週間使ってみたがスペック通りだろう。どちらかと言えば、感知範囲ではなく、人感センサーが何らかの感知をし、録画動作に入るはずなのだが、どうもその間の連携やスタート時にタイムラグを感じることが多かった。

カメラの前を速足で通過することなく、その場所に停滞していると確実に捉えてくれる。間違いなく怪しい人だ

 もちろん目的が防犯や執拗にウロウロする怪しい人影を特定することであれば、カメラの前を足早に通過するだけの人に注目する必要はないかもしれない。実際にカメラの前にしばらく居てドアの周りをウロウロする人影があれば、それは完全に動画で捕捉出来ているので問題ないと言える。

SD1500でごく普通に屋外の景色を撮影してみた。VGA 30万画素はやっぱり寂しい

3万円台のOPPO Reno Aスマホで撮影した同じ風景。ここまでは無理でもFHD 720p(1280×720ピクセル)、15flps辺りのスペックは欲しい

 SD1500は目的特化型で、ネットワークの知識やスマホアプリに詳しくなくても誰でも使える非インテリジェントな防犯カメラだ。しかし、VGAサイズの8flpsは令和の時代の今では少し悲しい気がしてしまう。バッテリー動作時間とのバーターにはなってしまうが、FHD 720p(1280×720)15flps辺りの次期製品に期待したい。

 

「どこでもスマカメ」にmicroSDカードが内蔵されても、SD1500が2段階アップグレードしても、理想的なネットワーク非対応のカメラが出来そうだ


T教授

今回の衝動買い

アイテム:「REVEX 防雨型SDカード録画式センサーカメラ SD1500
・購入:WEB通販 JustMyShop(ジャストマイショップ)
・価格:4990円(ジャストシステム製品ユーザー価格)


T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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