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docomo MOBILE EVOLUTION 2019

パートナーとの協創により革新へと向かうドコモの5G

2019年11月01日 14時30分更新

文● BookLOUD 根本

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ドコモ5Gサービスの概要

 モバイルネットワークは、これまでおおよそ10年ごとに大きな進化を遂げてきている。第1世代のショルダーフォンは通信速度2.4kbps、重さ3キロもあった。第2世代のmovaは通信速度28.8kbpsになり、重さは230グラムになった。第3世代のFOMAは384kbpsの速度が出るようになり、テレビ電話が可能になった。そして現在使われているLTEではスマートフォンが普及し、最大1576Mbpsの速度での通信が可能になった。

 その間約25年で通信速度は約66万倍になった。そして5Gは2020年春からサービスを開始するが、当初は数Gbpsの速度から開始し、段階的に高速化していく予定になっている。

モバイルネットワークの進化

 5Gには、高速・大容量、低遅延、多数接続の3つの特徴がある。高速・大容量に関しては最大で4Gの15倍の20Gbpsを目標にしており、これにより4K/8Kの高精細画像の伝送が可能になる。低遅延に関しては最大1msの伝送遅延を目標にしており、これはLTEの10分の1である。これにより自動運転や遠隔医療が可能になるとされている。そして多数接続に関しては、1平方キロメートルの範囲で100万個のデバイスを同時に接続できるようになる。これはスマートシティやスマートホームの実現には不可欠な技術である。

5Gの3つの特徴

 ここで注意しなくてはならないのは、サービス開始当初からこのすべての性能が提供できるわけではないという点である。例えば来年春のサービス開始当初の速度は数Gbpsを予定しており、その後段階を踏んで高速化していくと藤森氏は述べた。

 サービス開始時点はまず47都道府県に基地局を展開し、それから1年後に全国で10,000局を用意する予定になっている。総務省に提出した基地局開設計画では2024年度に5G基地局数を26,334局、基盤展開率97.02%と申請したが、これは確実に実現できる最低限の数字であり、前倒しで展開を推進すると自信を見せる。5Gサービス展開に1万名を超える技術者を投入するなど、ドコモの本気が伺える。

ドコモの5G基地局展開計画

 9月に開始されたプレサービスでも、4機種7000台の端末を用意して実際に使用が開始されている。多数実施されている様々な実証実験と併せて、来年春の商用サービスに向けて準備は万端という印象を受けた。

 しかし、5Gのスペックの優位性や、ドコモの端末やネットワークインフラなどの充実ぶり以上に、今のドコモはパートナー企業と連携して多彩なソリューション群を構築しつつあるところにドコモ5Gプラットフォームの強みを持たせようとしている。それを表しているのが次のパートで提示されたパートナーとの協創事例である。

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