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突撃!ナベコの「知りたいんだけど、きかせて!!」 第23回

寿司屋がそこまでする? 素材を引き立たせるクリーム

スシローが回転寿司チェーンの常識を覆す「べつばらクリーム」

2019年10月25日 12時00分更新

文● ナベコ

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パティシエの発想で開発
お寿司の「べつばら」でも食べられる

 恩智さんによると、スシローで使用していた従来のクリームは、クリームとしての主張がしっかしていて、パフェなどに適した味わい。一方でべつばらクリームは、「クリーム自体が主役にもなりながら、組み合わせた素材のおいしさも引き立たせる」点がポイントだそう。

パティシエの経験を生かして商品開発する恩智さん。

 また、「専門店のクリームのような濃厚な味わいは、ケーキをメインに食べるのであれば満足感があります。だけど、スシローのスイーツはお寿司を食べたあとでも気持ちよく食べていただきたいので、重いという印象がないすっきりした味わいのクリームを開発しました」とのこと。

 お寿司のべつばらで食べてもおいしいクリーム。なるほど、だから「“べつばら”クリーム」なのですね!

 原料は北海道産の生乳と砂糖のみで、味付けに他のものを加えてはいない、と。「生乳と砂糖とのシンプルなおいしさにかなうものはありません」と恩智さん。店舗で提供する際に一番おいしい状態になるよう、素材のバランスを考えて製造し、さらに店舗でも撹拌するなどひと手間。注文が入ったらひとつひとつ手作業でホイップし、口どけのよいクリームが完成します。

 なお、従来のクリームは今後も引き続きパフェなどで使用されます。回転寿司チェーンで、メニューによって2種のクリームを使い分けるというのは、驚くほどの力の入れよう。

 恩智さんはあきんどスシローに入社する前にケーキ店でパティシエとして勤務していた実績があります。洋菓子専門店では、スイーツに合わせて異なるクリームを使うことがあり、今回のべつばらクリームの発想につながりました。

「紅茶のシフォンケーキ」発売中!

 回転寿司チェーンというとあくまで寿司がメインだとお客さんに思われがちですが、スイーツづくりにも真剣。そんな姿勢が今回のクリームを生み出しました。社内にパティシエが在籍するのもスシローの強みです。

 べつばらクリームを使用したスイーツ「紅茶のシフォンケーキ」はただいま発売中。今後も、シリーズとして“べつばら”を使用したスイーツがどんどん出てくるので、スイーツ好きは注目です!

※一部店舗は品目・価格が異なります。

書いた人:記者ナベコ

酒好きライター、編集者。カンパイからすべてが始まるはず。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に出演するなど酒活動しつつ食トレンドを追っています。♪アスキーグルメやっています.情報募集中→【Twitter】【Facebook】

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