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iPhone 11、ASCII徹底大特集! 第105回

ノートPC的高機能が貪欲に取り入れられた「iPadOS」の注目機能10個

2019年10月04日 12時00分更新

文● ジャイアン鈴木 編集● ASCII編集部

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 9月25日、iPad向けに新OS「iPadOS」の提供が開始されました。「iOS 12」まで、iPhone、iPod touch、iPadに共通のOSが提供されていましたが、今秋のアップデートからiPhone、iPod touchには「iOS 13」、iPadにはiPadOS(バージョン名は「iPadOS 13.1」)と名称の異なるOSが用意されました。

 iPadOSはiOS 13と同じ基盤を元に構築され、タブレットに特化したユーザーインターフェースや機能を採用。そのためiOS 13の機能の多くはそのまま実装されています。iOS 13についてはすでに「ダークモードや新マップ、iOS 13の注目の新機能を実際に試してみました」でレビューをお届けしているので、この記事ではiPadOSの独自ユーザーインターフェースや機能について、実際に使った感想を交えつつ解説していきます。

iPadOSにはノートPC的高機能が貪欲に取り入れられています

【iPadOSの注目機能 その1】
ホーム画面のデザインが変更
ウィジェットも表示可能に

 iPadのホーム画面といえば、画面の広さのわりに表示できるアイコン数が少ないためにスカスカなレイアウトが不評でしたが、iPadOSでは小さめのアイコンを30個(6×5)表示するか、大きめのアイコンを20個(5×4)表示するかを選べるようになりました。また「今日の表示」のウィジェットをホーム画面に表示できるようになったのもうれしいところ。

 ただし「今日の表示」のウィジェットが表示されるのはホーム画面の最初のページだけ。2ページ目以降はアイコンの間隔が離れてしまいます。ページごとにアイコンの間隔が変わるのはかなりの違和感です。「今日の表示」のウィジェットはすべてのページに表示して、アイコンだけがページめくりされるような実装のほうが個人的には好みです。

12.9型iPad Proでは特にすき間が目立ったのですが、iPadOSでは適度な凝縮感がいい感じですね

1ページ目と比べると2ページ目以降はどうしても間延びした印象です

【iPadOSの注目機能 その2】
Slide Overに複数アプリをセット可能に

 アプリに重ねてふたつ目のアプリを表示できる「Slide Over」は複数アプリの格納に対応。よく使う情報や機能に素早くアクセス可能になりました。操作にはやや慣れが必要ですが、マスターすれば作業効率が大きく向上します。筆者はDropboxを格納しておいて、iPad内の画像をアップロードする際のトリガーに利用しています。iPadOSでぜひ最初に試していただきたい進化点です。

Slide Overで表示したアプリは左右スワイプで出し入れ自由。Dockよりも素早くアクセス可能です

今回の進化点は複数のアプリを格納可能になったこと。画面下から上にスワイプするとSlide Overに格納したアプリが一覧表示され、目的のアプリを選択できます

【iPadOSの注目機能 その3】
Split Viewで同じアプリを起動可能に

 Split Viewの進化点はひとつのアプリで複数のウインドウを開けるようになったこと。「Pages」でふたつの書類を見比べたり、「ファイル」でファイルをドラッグ&ドロップできるのはPCライクで快適です。ただし、すべてのアプリが対応しているわけではないのでご注意を。

Pagesで以前書いた文章をSplit Viewで参照できれば、事実確認の手間を省いたり、同じ表現を避けることなどに役立ちます

ファイルを横に並べて表示すれば、コピー元、コピー先のどちらも表示したままでファイル操作が可能。それにしても、この2画面構成を見ると、MS-DOS時代のファイル管理ソフト「FD」を思い出しますね

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