ハイセンス、TCLら中国勢も8Kテレビ発売へ
IFA 2019には日韓メーカーだけなく、中国勢の出展も数多い。日本でも製品展開をする可能性のある中国ブランドが、ハイセンスとTCLだ。
日本でも昨年より薄型テレビの販売を本格しているハイセンスは、8Kテレビ「U9E」に“Dual Screen Life”と“ULED Dual Cell 8K”を出展。“Dual Screen Life”は、よく見ると画面下のスタンド部分にも画面がある2画面仕様で、環境映像や天気などのインフォーメーションを表示する設計。
“ULED Dual Cell 8K”は、液晶パネルとバックライトとの間に独自のセルを入れることで輝度を向上させるデュアルセル構造を採用。100万エリアによる、エリア駆動のゾーンを誇るとしている。実際のデモ上映を見ても画面のコントラスト再現に優れ、8K液晶テレビでパネル構造を工夫する構造を採用する。
8月に日本での本格参入を発表した中国TCLも、フラッグシップの「8K QLED Xシリーズ」と「8K + MiniLED」の2つのシリーズを出展。「8K QLED Xシリーズ」は75、65、55型で提供される。「8K + MiniLED」シリーズは75型で、量子化ドット技術に2万5200個もの小型LEDを使ったローカルディミング対応、1000nitsのピーク輝度と高輝度も確保している。いずれも2020年に一部地域で発売予定だ。
8K画質のネイティブコンテンツは、現在世界中でも日本のNHKによってのみ放送されており、欧州では8K放送が開始する計画すら存在しない。サムスンは8Kコンテンツの提供の準備も始めているが、それも例外的な存在だ。むしろ、8Kネイティブコンテンツがないからこそ「8K放送待ち」という発想もなく、8Kは4Kテレビの上位技術のような形で扱われているようだ。
この連載の記事
-
第29回
家電ASCII
IFA 2019で見えた、欧州スマート家電の現在地 -
第28回
スタートアップ
IFA NEXTで欧州ハードウェア・スタートアップの最先端を見た! -
第27回
スマホ
5Gスマホを積極拡大するサムスン、5機種目で10万円を切る「Galaxy A90 5G」を発表 -
第26回
スマホ
Nokiaのカールツァイススマホがミドルクラスに展開、4Gタフネスケータイも -
第25回
スマホ
外付けオプションで2画面スマホ化する「LG G8X ThinQ」実機チェック -
第24回
スマホ
インテルは「Project ATHENA」への注力でモバイルPCのレベルを上げる -
第22回
AV
ウォッチと合体!? IFA 2019で見つけた実力派&面白イヤホン -
第21回
スマホ
ミドルレンジのスマホにも5Gの拡充を進めるクアルコム -
第20回
スマホ
ゼンハイザー、AKGの新ノイキャンヘッドホンやJabraとJBLの完全ワイヤレスに注目 -
第19回
デジタル
YOGAシリーズからモトローラの4眼スマホまで! Lenovoブースを一挙紹介! - この連載の一覧へ