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IFA 2019レポート 第21回

ミドルレンジのスマホにも5Gの拡充を進めるクアルコム

2019年09月11日 16時00分更新

文● 中山智 編集●ASCII編集部

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「5G is here」をテーマにプレゼンが行なわれたIFA 2019でのクアルコムのキーノート

5Gはすでに20以上のキャリアでスタート
150種類以上の5G対応デバイスが開発中

 9月6日、ドイツ・ベルリンにて開催のIFA 2019で、クアルコムのクリスティアーノ・アモン社長がキーノートに登壇。同社の5Gへ取り組みに加え、5G対応プロセッサーのミドルレンジへの拡充について発表した。

 キーノートは「5G is Here」をテーマにスタート。アモン氏は、まずは5Gの商用化について「4Gがスタートしたときは4キャリア程度で端末数も2~3台程度だったが、5Gでは20以上のキャリアでスタートしている」とし、4G開始時よりも速いスピードで商用展開していると話す。さらに「人口カバーでは、4Gスター時は120万人だったが、5Gではすでに22億人をカバーしている」とのこと。日本のように年末から来年にかけて5G商用化を予定しているキャリアも多く、端末も多く発売されることから、今後はさらに普及が加速していく。

Tシャツではなく襟付きのシャツでキーノートに登壇したクアルコムのクリスティアーノ・アモン社長

4Gスタート時の状況

5Gではすでに20以上のキャリアがサービスをスタートしている

 アモン氏は、現在発売されている5G端末について「開発中のモデルは150以上。発売中のモデルも5Gのためのだけに開発されたような不格好なものではなく、いわゆる一般的なフラッグシップモデルを中心に搭載されている」と説明。その上で、2月に発表された第2世代の5Gモデム「Snapdragon X55 5G Modem」を使ったトータルソリューション「Snapdragon X55 5G Modem-RF System」を発表した。

 第1世代のモデム「Snapdragon X50 5G Modem」を使ったシステムと比較すると、第1世代では5Gのみ対応だったが、第2世代のX55のシステムでは5Gだけでなく4Gにも対応し、NSA(ノン・スタンドアローン)方式だけでなく、SA(スタンドアローン)方式もサポートといった違いがある。

150以上のデバイスが現在開発中

現在の5G端末はフラッグシップモデルがメイン

「Snapdragon X55 5G Modem-RF System」の詳細

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