ディスプレー面は柔らかいので
多少の注意は必要
実際にディスプレー表面に触れてみると、先行品は指先をあまり強く押さないようにタッチする必要があった。強く押すと表面に跡が残ってしまうかも、と感じさせるくらいディスプレーの表層面に柔らかさを感じたのだ。一方、展示されていた製品版は指の腹を多少強く押してもディスプレーに跡はつかない。ただし、爪先をたてて強く押すのはNGである。表面はガラスではないため、多少気にしながら使う必要はありそうだ。
ヒンジ上下の隙間からホコリが入ったり、ここから無理に先の尖ったものを入れてディスプレー表面層をはがそうとする例が先行品ではいくつか見られた。筆者は先行品を1週間程度触ったが、期間が短かったためかホコリが入ることはなかった。ディスプレーをはがす行為は先の細いピンセットを入れるなど、作為的にしなければできないと感じた。とはいえ隙間が開いていたことから、ディスプレー表面にフィルムが貼ってあるように思えて気になる人は、無理にでもはがそうとしたのだろう。
Galaxy Foldの展示品を見ると、ディスプレーのヒンジ部分の上下はすき間が開かないようにカバーされる構造となっている。この構造ならば埃が入りにくいし、ディスプレー表面をはがすのも難しい。
こちらの写真は先行品のヒンジ部分。ディスプレーとヒンジの間に隙間がある上に、ディスプレーの端もむき出しのような形状だ。製品版ではこの部分が埋められたことがわかる。
ヒンジの開閉は先行品同様しっかりしており、ディスプレー面にしわがついたり、たわむことなく安心して毎日開閉することができる。ベゼル部分は金属素材なので傷にも強そうだ。世界中の注目を集めながらも製品を回収してから4ヵ月。Galaxy Foldの実用性レベルは大きく引き上げられた。
開閉によりアプリの表示も中と外で自動的に切り替わるが、開いた時には3つのアプリを起動して3画面表示できるのが便利だ。今回はヒンジとディスプレーが改良されており、内部のUIや操作性は先行品と同等である。
Galaxy FoldはLTE版と5G版が登場予定で、韓国では9月5日から5G版が、フランス、ドイツ、シンガポール、イギリスでは9月18日から販売される。また、アメリカでも販売予定だが発売日は追って公開される。日本での発売は未定だが、世界でも類を見ないギミックを搭載した製品だけに発売されることを期待したい。
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