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AWSの障害が復旧へ 原因は冷却システムの故障

2019年08月24日 10時40分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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 2019年8月23日の13時頃から発生していたAmazon Web Services(AWS)の大規模障害は、同日18時30分頃には障害が発生したEC2サーバーの大部分が復旧した。また、同時に起こっていたデータベースサービスのAmazon RDSの接続障害も大部分の復旧が完了したという。

8月24日10時時点のAWS Service Health Dashboard

 同日20時18分に発表された障害原因は冷却システムの故障。制御システムの障害によって冷却システムの空調が効かなくなり、EC2インスタンスやEBSボリュームをホストする一部の物理サーバーがオーバーヒート(過熱)状態に陥ったという。15時21分に冷却装置が復旧し、室温が通常状態に戻り始め、影響を受けたサーバーの電源が回復。18時30分頃に大部分のEC2インスタンスとEBSボリュームが復旧している。ただし、一部のEC2インスタンスとEBSボリュームは電源の落ちたサーバーに残されているため、該当顧客に対して個別に案内するとアナウンスしている。

 今回の大規模障害は、東京リージョンを構成する4つのAZ(Availability Zone)のうちの1つで発生し、一部のEC2インスタンスやストレージのEBSボリュームに性能劣化やエラー、遅延などが発生した。EC2はAWSの主要なコンピューティングサービスであり、ゲームやWebサービス、コマース、決済、仮想通貨、SNS、公式サイト・アプリまで大きな影響が出ている。

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