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夏休みはオンラインの傷跡「デジタル・タトゥー」に注意

2019年08月16日 09時00分更新

文● せきゅラボ編集部

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楽しみつつもリスクを管理しよう

 たとえば、保護者の立場で考えてみよう。子供がSNSに自分の写真や行動などをアップロードしていることを考えれば、不安になることはわかる。それでも、「危険だから使うな」と伝えるだけでは、子供は納得しないだろう。大事なのは、リスクを理解し合うことだ。使い方についてよく話し合い、動画や写真を投稿するならば顔を出すのかどうか、しっかり確認することが重要といえる。

 なにが問題になると思うか、どこまでを公開にするのかを理解して、「自分はここが危ないと思っている」と伝える。これは大人でも同じこと。具体的な方法としては、Twitter、Instagram、またはFacebookの写真に、タグ付けを防止したり、ユーザーの承認を必要とするようにプライバシー設定を調整したりすることは有効だろう。

 SNSの共有範囲についても、プライバシー設定を「友達のみ」に制限することでリスクを下げることができるはず。もっとも、自分が自衛しても、周りの人の不注意で自分の名前や顔写真が公開されてしまうかもしれない。そのため、「SNSに投稿するのは控えてほしい」と前もって伝えることも考えておいたほうがよい。

 開放的になりやすい夏の休暇シーズンだからこそ、後悔を残さないようにしたい。今回はMcAfee Blogから「春休みにデジタル・タトゥーを残さないために」を紹介しよう。タイトルは“春休み”だが、休暇シーズンに気をつけたい事柄がまとめてあるので、もちろん夏休みでも通用する内容になっている。(せきゅラボ)

※以下はMcAfee Blogからの転載となります。

春休みにデジタル・タトゥーを残さないために:McAfee Blog

 2019年の春休みが本格的に始まりました。高校生や大学生の子供たちはこの時期を友人たちとの楽しい思い出にしようといろいろと企画していることでしょう。残念なことに、彼または彼女の誰もがオンラインでの評判を落とさずにこの休みを終えるのは難しいかもしれません。

 ニュースの見出しや警告にもかかわらず、子供たちはまだ毎日24時間365日自分たちの生活をアップロードしており、彼らの選択のすべてが賢明とは限りません。その時点では称賛されるかもしれませんが、卓越した”ビアポン”や”ボディショット”のスキルを紹介することは、将来的にはデジタル上の残念な傷、デジタル・タトゥーになる可能性があるのです。

オンラインでの投稿などの影響

 実際、無謀なコンテンツをオンラインで共有するという判断は、奨学金、チャンス、評判、およびキャリアを傷つけています(壊しさえしました)。

 BrandYourself.comによると、毎日Googleで10億人以上の名前が検索され、企業の求人担当者の77%が採用プロセスでオンライン検索をしています。また、45%の人がオンライン検索でコンテンツを見つけたことで、取引を控える判断に至ったそうです。

将来を台無しにしないために

 まずこの春休みに子供たちがオンラインでの評判を守るための最初のステップは、オンラインコンテンツの適切、不適切を定義することです。

-定義する

 テクノロジーは世代間の溝をさらに生んでいますので、あなたの価値観がこの分野のあなたの子供のものと一致するとは思わないほうが無難です。かつて不適切と考えられていた行動は、オンライン空間で育った子供たちには徐々に不適切ではないと受け取られるようになりました。また、仲間はしばしば親よりはるかに強い影響力を持っています。

 ですから、冒とく、人種差別のある写真、特定の意味を含むものや失礼にあたるような、または人種差別的なコメント、無責任またはいたずらなビデオ、またはアルコールや薬物の使用を含む写真など、投稿してはいけないコンテンツを定義し、合意しましょう。

-タグを解除

 タグ付けを無効にします。人々はしばしば私たちが属する企業やグループ、仲間によって私たちを判断します。あなたの子供のオンラインでの行動は問題ないとしても、無邪気で、無謀な友人は投稿する予定のなかった素材でも素早く拡散してしまうかもしれません。子供がTwitter、Instagram、またはFacebookの危険な写真にタグ付けされていないようにするには、タグ付けを防止したりまたはユーザーの承認を必要とするようにプライバシー設定を調整することを奨励します。また、他の人が共有していると問題になる可能性がある、他の人が投稿した魅力的なSnapchat写真やSnapchatストーリーにも、もっと注意を払うように子供たちをサポートしましょう。

-制限をかける

 共有範囲についてもプライバシー設定を見直しましょう。特定のソーシャルネットワークコンテンツでプライバシー設定を「友達のみ」に調整し制限することで、デジタルミスを最小限に抑えることができます。ただし、アップロードされたものはすべて削除される前に共有したり画面キャプチャされている可能性があるため、プライバシー設定を厳しくしても保証はありません。

-Googleで確認

 子供たちのデジタルフットプリントと学校や将来の雇用主が見つける可能性があるものを明確に把握するために、彼らの名前をGoogleを使って確認してみましょう。あなたのお子さんについての情報を辿れるソーシャルネットワーク、リンク、そしてサイトを調べてください。

 有害なデジタル情報を置き換える最良の方法の1つは、それを覆い隠すポジティブな情報を作成することです。自分自身について – 彼らの価値観、彼らの目標、そして彼らの性格を反映したFacebookページを更新するようにあなたの子供を支援しましょう。他の人が閲覧できるように、ページを公開します。彼らはまた、教師や過去の雇用主からの具体的な成果、目標、そしてオンラインでの推薦を強調したLinkedInページも検討するかもしれません。

 何らかの理由で要求によって削除できない有害なコンテンツがある場合は、お子さんに個人用のWebサイトとブログをこまめに更新するように勧めてください。これは専門的なブログでも趣味の領域に関するブログでもかまいませんが、検索結果に好ましいコンテンツが反映され、汚染されたコンテンツを押し下げることを想定しています。

-バランスを取る

 オンラインで賢い選択ができるような術を身に着けながらも、シンディ・ローパーの80年代のヒット曲 “Girls just wanna have fun!” のように子供たちが友達と一緒に楽しい思い出を作ることができるよう、バランスを取るように努めてください。

※本ページの内容は、2019年3月9日(US時間)更新の以下のMcAfee Blogの内容です。
原文:How to Make Sure Spring Break Doesn’t Wreck Your Digital Rep
著者:Toni Birdsong

※本記事はアスキーとマカフィーのコラボレーションサイト「せきゅラボ」への掲載用に過去のMcAfee Blogの人気エントリーを編集して紹介する記事です。


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