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顧客拠点~DC回線やラックスペースの“契約不要”プランも、「Cloud Direct Connect Pack」

アット東京、マルチクラウドへの接続をDC内に集約する新サービス

2019年07月24日 06時30分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 アット東京は2019年7月23日、顧客企業のクラウドなどへのネットワーク接続ポイントをアット東京データセンターに集約し、シンプルかつ品質や信頼性の高いネットワーク環境を構築する新サービス「Cloud Direct Connect Pack」の提供を開始した。顧客自身でネットワーク回線やラックスペース契約をせずに利用できるプランもある。

アット東京「Cloud Direct Connect Pack(FULL PACK)」の概要

 Cloud Direct Connect Packは、各種クラウドサービスIX(インターネットエクスチェンジ)、他社データセンターなどへの接続回線をアット東京データセンター内で集約し、ここを接続ポイントとして顧客拠点と回線接続するエンタープライズや各種サービス事業者向けのサービス。

 ハイブリッドクラウドやマルチクラウド、業務SaaSなどの利用浸透に伴い、企業拠点から複数の接続ポイントにネットワーク接続するケースが増えている。これらを集約することで通信機器のシンプル化、ネットワーク構成の最適化と低遅延化、回線/設備コストの削減、接続先追加の短期化といったメリットを提供する。

 アット東京では、国内外30社を超える通信事業者の接続拠点をデータセンター内に集積しているほか、データセンター内相互接続サービス「ATBeX」やメガクラウドへの専有/ダイレクト接続サービス「プレミアムコネクト」を提供しているため、顧客企業は広帯域/低遅延で安定したネットワーク環境が利用できる。

「Cloud Direct Connect Pack」利用イメージ。アット東京データセンター内に集積された多様な接続拠点への高品質な接続が可能になる

 Cloud Direct Connect Packでは、顧客のネットワーク環境や将来的な要件に合わせて「FULL PACK(お手軽パック)」と「BYO(Bring Your Own) PACK(持込パック)」という2つのプランが用意されている。

 FULL PACKは、顧客拠点~アット東京データセンター間のネットワーク回線、データセンター内の接続ポイントとなるマネージドルーター、その先のクラウドサービスやIXへのサービス接続回線まで、アット東京側からフルパッケージで提供するプラン。アット東京が管理するラックを使用するため、ラックスペース契約の必要はない。

 もうひとつのBYO PACKは、顧客専用のラックスペース(4分の1ラック~複数ラック)を契約し、顧客の持込機器を使って構築するプラン。顧客拠点~アット東京データセンターまでのネットワーク回線も顧客側の手配となるが、より柔軟な利用形態が可能になる。ラック内にデータベースやストレージを設置して、低遅延のハイブリッドクラウド環境を構築することもできる。

「Cloud Direct Connect Pack(BYO PACK)」の概要

 アット東京では「今後も、柔軟なコネクティビティを誇るサービス相互提供のプラットフォームとして、国内外のデータセンター間連携ネットワークを実現するグローバルハブとして成長することにより、 お客さまが新たなビジネスを創出できる環境づくりを目指してまいります」と述べている。

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