細かな改善を積み重ね使い勝手が向上
高画素化にともなって、EVFも576万ドットと高画素化。UHS-II対応のデュアルSDカードスロット、マグネシウム合金のボディ、強化された防塵防滴性能を備えた。操作性を改善するために、ボタンサイズの変更や露出補正ダイヤルのロックの追加、グリップの大型化といった改良も加えられている。
α7R IVのセールスポイントは6100万画素という高画素ではあるが、こうした使い勝手の向上も重要なポイントだ。ボディの高さは変わらないが、グリップの厚みが増し、シャッターボタン位置が微調整されたことで、握った際に小指が余らなくなって、重量級レンズ装着時も安定性が増している。
ボタン類はより押し込みが大きくなって、特にグローブ装着時によりはっきりボタン押下の感覚が分かりやすくなった。マルチセレクターボタンもより操作しやすくなっている。こうした細かな改善も積み重ねられて、より使いやすくなっているのがα7R IVだ。
その反面、カメラ内RAW現像には変わらず非対応で、「その代わり、伝送速度が向上したのでスタジオ撮影ですぐに画像を転送できる」(大島氏)ことから、一部の要望には応えられる、としている。大島氏は、要望に関しては優先順位をつけて改善していく、というスタンスを見せている。
5GHz帯に対応した無線LAN(IEEE802.11ac)、USB Type-Cポート採用による伝送速度の高速化(従来比約2倍)によって、スタジオ撮影のワークフロー改善も図られている。