ソニーは17日、フルサイズミラーレスカメラ「α7R IV」を国内でも発表した。有効画素数約6100万画素という高画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載し、「α史上最高の解像性能と階調性を実現」したという。発売は9月6日で、価格はオープン価格。実売想定価格は40万円前後となっている。
APS-Cの役割もこなせるフルサイズミラーレス
何といっても、「中判カメラ並み」と強調する有効6100万画素という高画素は、「R」(Resolution)がモデル名となっているα7Rシリーズの面目躍如。第4世代目にあたるα7R IVでは、この6100万画素を使ってもパフォーマンスを維持できるように、画像処理エンジンBIONZ Xを最適化して搭載。ハードウェア自体は従来と変わっていないが、フル画素・AF/AE追従でも10fpsを維持するパフォーマンスを実現した。
6100万画素のフルサイズセンサーは、APS-Cサイズにクロップしても2600万画素を確保できる。これはフルサイズならα7 III、APS-Cならα6500の2420万画素より高画素で、クロップでも十分な画素数を実現できる。ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズのデジタルイメージング本部第一ビジネスユニット担当部長の大島正昭氏は、「フルサイズとAPS-Cの2台分の役割を1台でこなせる」とアピール。鳥や飛行機のような望遠が必要なシーンでクロップを使って焦点距離を稼ぐ際に有効だとしている。