シグマは11日、ベイヤー配列のフルサイズセンサーとLマウントを採用したミラーレスカメラ「SIGMA fp」を発表した。「世界最小・最軽量のフルサイズセンサー搭載レンズ交換式カメラ」として、今年の秋にも発売する。価格は現在未定。同時に、フルサイズのミラーレスカメラ専用設計のレンズ3本やキヤノンのEF-Mマウントレンズ3本も発表している。
SIGMA fpは、同社が現在開発中のダイレクトイメージセンサー「Foveon X3」を採用したフルサイズミラーレスカメラに対して、一般的に使われているベイヤー配列の撮像素子を同社として初めて取り入れたカメラ。Foveonセンサー採用カメラが「静止画」に特化しており、「美しい静止画を撮るために最適なテクノロジーはFoveon」と山木和人社長も強調する。
日常遣いができるフルフレームミラーレス
SIGMA fpが目指したのは「デジタルカメラの脱構築」で、静止画にとらわれず、カメラの新しい用途と使い方を提案するために開発。「ポケッタブルフルフレーム」「シームレス」「スケーラブル」の3点に集約している。
ポケッタブルフルフレームは、本体サイズのこと。フルサイズセンサーを搭載しながら、112.6(W)×69.9(H)×45.3(D)mm、370gと手のひらに乗るサイズを実現。縦横のサイズは「パスポートより小さい」と山木社長はアピールする。
マウントはLマウントを採用。同時発表されたコンパクトな単焦点レンズ「45mm F2.8 DG DN」と組み合わせることで、レンズをくわえてもコンパクトで、「日常遣いができるフルフレーム(フルサイズ)ミラーレスカメラ」と山木社長は述べた。