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神戸電子専門学校が2019年度にパワフル高性能なMSIワークステーションノートを採用

2019年08月21日 11時00分更新

文●藤原達矢（アバンギャルド）　編集●ASCII編集部

提供: エムエスアイコンピュータージャパン

質問1：「WE63」の導入前に感じていた課題や導入に至った背景を教えてください

　当校では、2019年4月からMSIさんのゲーミングノートPC「GF63」をゲームソフト分野にも導入しています。「GF63」を検証して教員や学生の評判が良かったため、私が担当する学科で2019年の新入生向けに導入を検討したのがきっかけです。また、2019年4月から、3DCGアニメーション学科とデジタルアニメ学科、建築インテリアデザイン学科、インダストリアルデザイン学科の4学科で、ワークステーションノート「WE63」を導入しています。

質問2：MSIのノートPCを選んだ決め手を教えてください

神戸電子専門学校教育第2部グラフィックス分野赤松富美雄さん

　当校では導入するノートPCを検討する際、前年の11月から1月にかけて、複数のメーカーから検証機を借りてテストをしています。Adobe製品一式をはじめ、Mayaや3ds Max、RETAS!PROなど、学生が授業で使う製品をひと通りインストールし、学生が作れないようなデータの作品を起動したり、重たい処理を回したりして問題がないかチェックしました。検証をすると、CPUやメモリなどのスペックが一緒でも、同じシミュレーションを回しているのに片方は落ちてしまうなど、メーカーによって差が出てきます。その結果を上層部に上げて、コストとのバランスなども検討した上で、翌年に導入するマシンを最終決定します。

　マシンのスペックについては、授業に影響が出て学生の満足度が下がってしまうため、前年度を下回ることはできません。最初はノートPCにかかる負荷がわからないので、授業の内容ごとにMayaを複数同時に起動させるなど、やや無茶な使い方をする学生もいます。MSIさんに当校の基準を伝えたところ、要望を上回るマシンを用意してくれました。「WE63」はテストをした教員の評価も高く、上層部の最終決定にも現場の意向が多く反映されていると思います。

　また、大量導入後にどのくらい不具合が発生するかは、検証段階では不透明な部分もありますが、MSIさんは導入初期や検証の段階から当校によく足を運んでいただき、こちらの要望にもレスポンス良く対応していただきました。コミュニケーションが密に取れていたので、何かあった際に迅速に対応してくれると感じたのも導入の決め手になっています。

MSIのワークステーションノートとタブレットでキャラクターを描く学生

デジタルアニメ学科では、チームで絵コンテやキャラクターを制作するなど、アニメ制作の工程をひと通り学んでいく

インダストリアルデザイン学科の学生がデザインしている照明

質問3：導入後の成果や手応えはいかがでしょう？

　ノートPCの重量が軽くなったので、学生は嬉しいと思います。私が担当する3学科では安定性と性能を重視していたので、導入するノートPCの基準に重量は設けていませんでしたが、実際に持ち運ぶ学生にとっては軽いに越したことはないでしょう。以前は、ACアダプターを含めると4kgを超えるマシンに、教科書やペンタブレットなども持っていたので大変だったと思います。今のところ「WE63」を使っているのは基礎的な授業が中心の一年生なので、スペックをフルに使い切るシーンはあまりありませんが、MSIさんには必要十分以上のマシンを導入していただいたので、今後に期待しています。

　MSIさんのノートPCで気になったのがキーボードのレイアウトです。右端にはテンキーが設置されていますが、「1」の下に右矢印キーが配置されているので、「0」を押そうとして打ち間違えてしまいます。特にCADはテンキーをフル活用しますので。また、「DELETE」キーも一般的なレイアウトと異なる位置にありました。「WE63」は期待以上のパフォーマンスを出してくれていて、来年以降も導入を検討したいと思っているので、ぜひ改善してくれると嬉しいです。