2019年の時計業界を展望!「バーゼルワールド2019」レポート 第8回
腕時計のエイジングを楽しもう
【2019年バーゼル】高級腕時計のトレンド「ブロンズ」が買い!
2019年05月01日 10時00分更新
近年、高級腕時計界のトレンドとなった素材「ブロンズ」を使用したモデルが、今年も各ブランドから発表されて豊作だ。
ご察しの通り、経年変化によって変色する素材ではあるが、この「エイジング(経年変化)を楽しもう」という趣向である。
とかく腕時計というと「丁寧に取り扱う」心理になりがちだが、デニムパンツのヒゲがひとりひとり着用者によって異なるように、身につけるひとの使用環境やライフスタイルによって変化するブロンズ腕時計は、「育てていく腕時計」としての愛で方を腕時計にもたらした。
新オータヴィアが大胆なブロンズに
オータヴィア キャリバー5 COSC/タグ・ホイヤー
1933年に創業家3代目のシャルル・エドワード・ホイヤーにより、ダッシュボード計器として誕生したオータヴィア。
その後、1962年に現会長であり4代目ジャック・ホイヤーによって、クロノグラフと回転式ベゼルを搭載した腕時計としてオータヴィアコレクションが誕生した。オータヴィアコレクションは、レーシングファンや軍関係者に人気を博し、2019年に新コレクションとして復活。
新生オータヴィアは、カーボンコンポジット製のヒゲゼンマイを使用した、クロノメーター認定を受けたキャリバー5が搭載されている。
ケース径36mmのヴィンテージ感漂うパイロットウォッチ
オリス ビッグクラウン ポインターデイト/オリス
1938年に誕生以来、オリスを象徴するコレクション「ビッグクラウン ポインターデイト」。パイロットがグローブを着用したままでも操作できるようにとデザインされた大きなリュウズが特徴だ。
オリジナルと同じサイズの36mmケースに、ブロンズのコインエッジベゼルと新色のディープブルーダイヤルを合わせたヴィンテージ感漂うモデルだ。ケース径が36mmのため、手首の細い男性や女性にもオススメ。
魚眼レンズを備えた伝説クロノグラフが復活
ソードフィッシュ/グラハム
2004年にバーゼルワールドで発表された「ソードフィッシュ」。大ぶりな46mmケースに2つのサファイアクリスタル製の魚眼レンズを持つ個性的なクロノグラフは、当時とても話題になったが、人気に比例するようにコピーデザインが増えたため、いったん終了したという経緯がある。
ファンが待ち望んだ新ソードフィッシュは、オリジナルデザインとサイズをほぼ継承し、世界的人気のブロンズを使用したモデルを従えて登場。ソードフィッシュを象徴する魚眼レンズは、単なるデザインではなくクロノグラフのインダイヤルを拡大する役目を担っている。
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