ドイツのローカル家電量販店で
ノキアの5眼レンズスマホを発見!
海外旅行のついでに現地の家電量販店を訪れてみると、海外で話題になっているスマートフォンが普通に売られていることがよくあります。今回はドイツ訪問時に大手の家電量販店に立ち寄りましたが、筆者がいまでも好きなノキアのスマートフォンが大量に販売されていました。日本でおなじみのメーカーも日本では販売していない製品を展示しているなど、スマートフォン売り場を見ているだけでもかなり楽しめます。
ちまたではファーウェイ「HUAWEI P30 Pro」のカメラ性能の高さが大きな話題になっていますが、HMD Globalからようやく登場した「Nokia 9 PureView」も負けていません。背面の5眼カメラを含む7つのホールが特徴。もちろんカメラ画質はいうことありません。写真のボケも自在に変更可能。CPUこそSnapdragon 845ですが、カメラ性能と価格を考えればむしろ十分オトクと思えるはず。その価格は629ユーロ、10万円以下です。
ちなみに「PureView」とはノキアがSymbianスマートフォン時代に開発したカメラの高画質化技術。今はどのメーカーのスマートフォンも複数のカメラを使いHDR撮影も当たり前に使われますが、PureViewはHDRとは異なる技術。詳細はネットで調べてみてください。
さてほかのメーカーの品ぞろえは、アップル、サムスン、ファーウェイ、HonorそしてLGなどメジャーどころももちろんそろっています。サムスンもGalaxy S10シリーズだけではなく、ミッドレンジの新製品「Galaxy A50」なども展示。なお、サムスンやファーウェイは専用のメーカーブースを構えています。このあたりは日本の家電量販店と同じですね。
他にはキャタピラーブランドのスマートフォンが複数展示されるなど、ドイツならではの品ぞろえ。やはりここでは質実剛健でタフなスマートフォンのニーズもあるのでしょうか。
ところでドイツでもキーボード入力の人気は根強く、BlackBerryも販売されています。ドイツでの価格はほかの国とあまり変わらないようですが、もし安かったら思い切って買っちゃおう、と思う人は注意が必要です。ここドイツのキーボードはQWERTYではなくQWERTZ。フランスほどではないにしろ、一般的な英語キーボードと配列が違うのです。PCのキーボードも含め、ドイツではキーボード関連製品は買わないほうがいいでしょう。
他には日本でもおなじみのフランスブランド、Wikoやアルカテルも販売中。やはり低価格品がラインナップの中心なのですが、他社がハイエンド品からエントリーモデルまで多数の製品を並べているのと比べると、若干見劣りしてしまいます。ドイツもすでにスマートフォン需要は一巡しているだけに、次に買い替えるユーザーのためには上位モデルのラインナップも強化しなくては生き残れないかもしれません。
この2社は安さも武器にシェアを伸ばしていますが、この量販店で見る限り一番安いスマートフォンはZTEのものでした。お店の人に聞くと一番安いSIMフリーとあってプリペイドSIMユーザーに売れているとか。このあたりの価格設定はZTEのほうが一枚上手のようです。
ドイツのスマートフォン販売は、一昔前まではSIMロックを付けてキャリアがプリペイドSIMとのバンドルセットなどを提供していました。しかし、いまではSIMフリー機が主流となり、家電量販店でもまっとうな価格で端末が販売されるようになっています。手軽に買える掘り出し物はないかもしれませんが、日本で見ることのできない端末をじっくり触るのは楽しいですよ。
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