さとうなおきの「週刊アジュール」 第85回
アフリカで初のAzureリージョン「南アフリカリージョン」が利用可能に
Azure Bot ServiceがLINEをサポート
2019年04月16日 07時00分更新
Azure Service Fabric:Service Fabric Processor
Azure Service Fabricは、Windows Server/Linux上で動作するマイクロサービスプラットフォームであり、コンテナーオーケストレーターでもあります。
Azure Event Hubsは、スケーラブルなイベント受信サービスです。
Azure Event Hubsの高レベルライブラリ「イベントプロセッサホスト」は、複数のホストインスタンス間で自動的にEvent Hubsパーティションの所有権を分配し、指定の処理にイベントを送信します。
Azure Service Fabricアプリケーション内でイベントプロセッサホストを使うことはできますが、ノード間での負荷分散が2つの階層で別々に実行され、お互いに認識されません。
「Service Fabric Processor」は、Azure Service Fabricと統合された新しいAzure Event Hubsイベント処理ライブラリです。パーティション管理や高信頼ストレージ、より高度な負荷分散処理を Azure Service Fabric の機能で行います。今回、このService Fabric Processorのパブリック部レビューの提供が開始されました。
Azure Bot Service:LINEチャンネル、Bot Framework SDK 4.3、Web Chat 4.3
Azure Bot Serviceは、チャットボットの開発フレームワーク「Microsoft Bot Framework」ベースのチャットボットをホストするためのサービスです。
2018年12月にリリースされていた4.2に続いて、Bot Framework SDK 4.3、Web Chat 4.3がリリースされました。
Bot Framework SDK 4.3では、既存のSkype、Microsoft Teams、Slack、Facebook Messengerなど向けのチャンネルに加えて、新たにLINEチャンネルがサポートされました。
また、アクティビティのメッセージ処理の簡素化、ASP.NET Web APIの統合などの新機能もあります。
Enterprise Bot Template、仮想アシスタントソリューションのBeta Release 0.3が、リリースされました。
Azure Databricks:Data Engineering Light、値下げ
Azure Databricksは、Apache Sparkベースの分析プラットフォームのサービスです。
Azure Databricksの価格は、ワークロード(データ分析、データエンジニアリング)、レベル(Standard、Premium)によって決まります。
今回、Azure Databricksのワークロードとして、既存の「データ分析」、「データエンジニアリング」に加えて、より安価な「Data Engineering Light」がGAになりました。「Data Engineering Light」は、「データ分析」や「データエンジニアリング」が提供するパフォーマンスや自動スケーリングなどを必要としない、単純で重要度の低いワークロード向けのものです。
Standard、Premiumレベルの両方で、「データ分析」ワークロードの価格が最大25%引き下げられました。
MLflowは、機械学習ライフサイクルの管理のためのオープンソースフレームワークです。
今回、Azure Databricksで、マネージドMLflowがプレビューになりました。
Azure HDInsight:VNet内のネットワークリソース
Azure HDInsightは、Hadoop、Sparkなどのマネージドサービスです。
これまで、仮想ネットワーク(VNet) 内で新規作成されたHDInsightクラスターのネットワークリソース(NIC、ロードバランサーなど)は、その仮想ネットワークのリソースグループにプロビジョニングされていました。
今回、これらのネットワークリソースが、HDInsightクラスターのリソースグループにプロビジョニングされるようになりました。
Data Science Virtual Machines: Intel Optimized DSVM
Data Science Virtual Machines(DSVM)は、データサイエンス向けに構築されたVMイメージです。
Azure Marketplaceで、VMイメージ「Intel Optimized Data Science VM for Linux (Ubuntu)」が利用可能になりました。
Intel Optimized Data Science VMは、通常のData Science VMをベースにして、Intel Xeonに最適化されたTensorFlow、MXNetが含まれたPython環境を追加しています。これによってIntel Xeon上でのトレーニング、推論が高速化されます。
- ブログポスト「Intel とマイクロソフトが Azure でのディープ ラーニングに最適な環境を共同開発」
- ブログポスト「Intel Optimized Data Science Virtual Machine on Microsoft Azure」
Azure Batch AI:サービス終了
Azure Machine Learning(Azure ML)は、機械学習の開発と実行のためのプラットフォームを提供します。Azure Machine Learningには、Azure Machine Learning Studio、Azure Machine Learningサービスという2つのサービスがあります。
Azure Batch AIは、CPU/GPUを備えたVMクラスター上で深層学習モデルのトレーニングを行うためのマネージドサービスです。
2018年12月のConnect 2018カンファレンスで、Azure Machine LearningサービスがGAになっていました。
Azure Machine LearningサービスのGAとともに新たにサポートされたAzure Machine Learningコンピューティングが、Azure Batch AI(プレビュー)の後継機能になります。
これに伴い、Azure Batch AIサービスは、3月末に終了する予定です。
Azure Data Factory:再実行
Azure Data Factoryは、データ統合サービスです。
Azure Data Factoryパイプラインで、パイプライン全体、またはパイプライン内の特定のアクティビティ以降を再実行できるようになりました。
Power BI Embedded:1月のアップデート
Power BI Embeddedは、Power BIで作成した対話型のレポートを、カスタムアプリケーションに埋め込むことができる、ISV/開発者向けのサービスです。
2018年12月のアップデートに続いて、Power BI Embeddedの1月のアップデートがまとめられています。
- Power BI Embedded REST APIによるスケジュールの更新
- Power BI EmbeddedのDirectQueryキャッシュ更新のスケジュール
- Power BI のアプリ コンテンツ用API
- プログラムによるすべてのPower BI Embeddedビジュアルメニュー操作の制御
- Power BI EmbeddedのテーマAPI
- Power BI EmbeddedのClone Visual API
詳細は、次のページをご覧ください。
それでは、また来週。
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