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さとうなおきの「週刊アジュール」 第74回

「Connect 2018」アップデート ~データ/AI/IoT編~

マネージドMariaDB、Azure Machine LearningサービスなどがGA

2018年12月20日 14時00分更新

文● 佐藤直生 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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Azure Machine Learning:GA、自動機械学習、ONNXランタイム

 Azure Machine Learning(Azure ML)は、機械学習の開発と実行のためのプラットフォームを提供します。Azure Machine Learningには、Azure Machine Learning StudioAzure Machine Learningサービスという2つのサービスがあります。

 Azure Machine Learningサービスは、2017年9月のIgnite 2017カンファレンスでプレビューとなり2018年9月のIgnite 2018カンファレンスで大幅にアップデートされていました

 今回、Azure Machine LearningサービスがGAになりました。2018年9月のIgnite 2018カンファレンスで追加された自動機械学習が、今回さらに機能強化されました。

 Open Neural Network Exchange(ONNX)は、機械学習モデルのためのオープンフォーマットです。今回、ONNXランタイムをオープンソースにしました。ONNXランタイムは、ONNXモデルのための推論エンジンです。

Azure IoTソリューションアクセラレータ:リモート監視、デバイスシミュレーション

 Azure IoTソリューションアクセラレータは、一般的なIoTシナリオが実装された、カスタマイズ可能なソリューションテンプレートです。リモート監視、予測メンテナンス、接続済みファクトリ、デバイスシミュレーションという、4つのソリューションがあります。

 今回、Azure IoTソリューションアクセラレータの「リモート監視」ソリューションがアップデートされました。

 Azure IoTソリューションアクセラレータの「デバイスシミュレーション」ソリューションも、アップデートされました。

Azure IoTソリューションアクセラレータの「デバイスシミュレーション」ソリューション

Azure IoT Hub:Java SDK

 Azure IoT Hubは、多数のIoTデバイスとの間で、セキュアで信頼性のある双方向通信を実現するサービスです。

 Azure IoT HubのJava SDKが、Androidサポートを改善しました。

Azure Stream Analytics:Azure IoT Edge

 Azure Stream Analyticsは、リアルタイムストリーム処理サービスです。

 2017年11月のConnect 2017カンファレンスで、Azure IoT Edge上のAzure Stream Analyticsがパブリックプレビューになっていました

 今回、Azure IoT Edge上のAzure Stream AnalyticsがGAになりました。

Azure IoT Edge上のAzure Stream Analytics

Azure Time Series Insights:コールドストレージ、時系列モデル、従量課金価格モデルなど

 Azure Time Series Insightsは、IoTデータなどの時系列データを格納、分析、可視化するサービスです。

 Azure Time Series Insightsで、次の新機能がパブリックプレビューになりました

 従来は、Azure Time Series Insights自体がデータストレージを提供していました。新しく導入された「コールドストレージ」のパブリックプレビューは、Azure Blob Storage上に構築されており、最適化されたApache Parquet形式でデータを格納します。従来のストレージは「ウォームストレージ」と呼ばれるようになりました。

 生のテレメトリデータを解釈可能にし、検索などを簡単にするための、時系列データのためのセマンティックモデルのサポートが、パブリックプレビューになりました。

 GUIベースの「Time Series Insights Explorer」が大幅に拡張され、従来の対話型データ探索に加えて、新しいセマンティックモデルの作成や検索のサポートがパブリックプレビューになりました。

 コールドストレージ上のParquetファイルを介した、Azure Databricks、Spark、Jupyterノートブックといった高度な機械学習/分析ツールとの統合が、パブリックプレビューになりました。

 従来のウォームストレージの価格モデル(S1、S2)に加えて、コールド/ウォームストレージ向けの新しい従量課金の価格モデルがプレビューになりました。既存のユーザーは、新しい価格モデルへの移行を検討してください。

Azure Time Series Insights

Azure Maps:Standard S1料金レベル、Web SDK

 Azure Mapsは、地図、検索、ルート検索、交通量などのAPIを提供する地理空間サービスです。

 Azure Mapsの料金レベルとして、既存のStandard S0に加えて、より上位のStandard S1が追加されました。

 Azure Maps Web SDKの2018年秋のアップデートが、リリースされました。このリリースでは、ヒートマップのサポートなどの新機能があります。

Azure Maps Web SDKのヒートマップ

 それでは、また来週。

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