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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第602回

「はじめてのネコ撮影」講座とやらをやってみた話

2019年03月13日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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猫撮影の現場で重要なのは
対応力だ!

 問われるのは現場での対応力といっていいかも。上から撮るか下から撮るかもケースバイケース。同じ猫を上から撮ったり下から撮ったりしてみた。

レンジフードの上でくつろいでる猫を上から。高いところにいるので腕を上に伸ばして背面モニタを見ながらの撮影。2019年2月 オリンパス OM-D E-M1X

同じ猫を下から。高いところに隠れてる感が出る。高低差を意識させたいときは広角で撮るのが基本。2019年2月 オリンパス OM-D E-M1X

同じ猫をほぼ同じ高さで。これが一番普通かな。2019年2月 オリンパス OM-D E-M1X

 猫を撮る場合、こっちがどの高さで猫と向き合うかはすごく大事。逆にいえば、だからこそ猫を撮るのは一筋縄ではいかなくて面白くて奥が深いのだ。 そして講座をやってみて感じた一番の問題は、場所が猫に囲まれた保護猫シェルターであるからして、現場に入ったとたん、半分以上の受講者はわたしの話なんてほとんど聞かずに、猫と戯れたり写真を撮ったりしはじめたことである。

 ええ、わかります。周りにあれだけ猫がいたらそうなりますよね、わたしでもなります。目の前に猫がいるのに、人の話なんて聞いてる場合じゃない、と。

「はじめてのネコ撮影」でのひとこま。窓際でくつろいでる白猫は人気だった。2019年2月 富士フイルム X-T2

 それはそれでしょうがないですな。大事なのは、撮影者がこう撮りたいというイメージに猫を無理矢理あてはめるのではなく(猫はそもそもいうこと聞かないし)、その猫の自然でリラックスした姿を撮ろうと思うこと、でしょうか。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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