現在のカメラの流行を
猫とともにおさらいしよう
今年もCP+(シーピープラス)の季節がやってまいりました。一応解説しておくと、CP+というのは日本最大の写真イベント。カメラやその関連メーカーが一堂に介し、そこに行けば各社の新製品を実際に触って確かめられ、写真に関するセミナーもたくさん受講できるという、カメラ好き・写真好きには欠かせないイベントである。
今回の目玉は、昨年一気に出そろった感のある「フルサイズミラーレス一眼」。ソニーのα7に加えてニコンのZ、キヤノンのEOS Rとデジタルカメラのトップメーカー3社が同じ土俵に立ったのだ。これからは「ミラーレス一眼だ」って雰囲気が醸成されちゃってあら大変って感がなきにしもあらずなのだけど、そんなCP+を前にして、2018年に発売されたフルサイズミラーレス一眼で撮った猫たち特集をすることにしてみた。
まずはニコンから
Z 6かZ 7かは好みの問題
冒頭写真はニコンのZ 6。すごい顔をしてるけど、これ、怒ってるわけじゃなくて、木の柵に爪をひっかけて伸びをする寸前のカット。あくびをして、そのあと伸びをしたんじゃなかったかな。あまりにいい表情だったのでいつか使おうと思っていたカットだ。
ちなみにこれの次のカットはこちら。目にピンポイントでピントを合わせたのがポイント。Z 6は背面モニターがチルト式なのでしゃがんで猫目線で撮るときに使いやすい。
ニコン Z 6の上位機種がZ 7。大きな違いはイメージセンサーの画素数。センサーサイズが同じなら画素数が小さい方が高感度に強くなる(1画素あたりのサイズがでかくなるから)わけで、Z 6とZ 7は高感度重視ならZ 6、高精細重視ならZ 7という棲み分け。価格差もあるので自分で買うならZ 6かな。夜の猫を撮ることも多いし。
で、Z 7で撮った写真へ行こう。
これ、100%表示でチェックするとディテールが実に細かく描写されてて、瞳の中にわたしが写ってるのがわかるくらい。この写りはたまらん。
Z 7でもう1枚。うちの白黒猫「大五郎」。35mm F1.8という単焦点レンズのデキが素晴らしく、背景もきれいにぼけている。猫が乗っているのはわたしの仕事用の椅子。椅子を占領されては仕事にならないのでカメラを向けてみた。カメラを向けられるのが嫌いなので、そうすると下りてくれる(こともある)のだ。
Zシリーズはファインダーが実に高精細で見やすいし、ほどよいサイズで操作性もよくて惹かれるのだが、猫を撮るには標準ズームレンズの望遠がちょっと足りない。悩ましいところである。

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