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グーグルの「ジェスチャー」スマートウォッチ実現へ、FCC認可

2019年01月07日 06時59分更新

文● Charlotte Jee

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ロイター通信の報道によると、グーグルは、「プロジェクト・ソリ(Project Soli)」と呼ばれる取り組みで開発している、手のジェスチャーでコントロール可能なスマートウォッチ・デバイスの開発認可を米国の規制機関から取り付けた。

グーグルは2015年にプロジェクト・ソリを立ち上げたが、スマートウォッチを動作させるのに必要な電波の出力レベルが低く設定されていることが要因で立ち往生をしていた。出力レベルが低く設定されているのは、新たな製品が他の(より重要な)テクノロジーに干渉するのを防ぐためだ。ソリのセンサーの場合は、電波天文学と人工衛星サービスへの干渉が考慮されていた。今回、米国連邦通信委員会 (FCC)は、57〜64 ギガヘルツ(GHz)において、従来より高い出力レベルで、ソリのセンサーを動作させることをグーグルに許可した。FCCはセンサーが「公益のためになるだろう」と述べている。

ソリのセンサーは、レーダーを使って、手の動きを3Dレベルで把握する。ユーザーは目に見えないボタンを押したり、仮想的なダイヤルを回したり、といった動きができる。レーダーからの電波は衣服の布も透過するので、装置がポケットやバックパックに入っていても機能する。

グーグルは、物に触らずにコントロールできるので、身体機能や会話機能に障がいを持つユーザーの助けとなるだろうとしている。しかし、その新規性によって障がい者だけでなく、幅広い消費者の関心をひくことは間違いない。FCCは、ソリのセンサーを利用した機器の航空機内での使用も許可する予定だ。

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