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品質も性能もワンランク上となるハイエンドプレミアムPCに新モデル!

第9世代となるCore i9-9900Kを搭載した「Premium-Line Z390FD」

2018年11月28日 19時00分更新

文● 宮里圭介 ●編集 ジサトラカクッチ

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高速なCore i9-9900Kは240mmラジエーターの水冷クーラーで冷やす!

 ケースについてはこれくらいにして、PCの性能を左右する基幹パーツを見ていこう。まずはCPUだが、今回試したモデルでは第9世代Coreの最高峰となる「Core i9-9900K」が搭載されている。このCPUは8コア16スレッド、最大動作クロック5GHzという非常に性能の高いモデルだ。

8コア16スレッドCPUとなるCore i9-9900K。ターボブースト時は最大5GHzで動作する。コア数が多いため消費電力はかなり高く、高負荷時の温度も高くなりがちだ。

 この高性能CPUを冷却するのが、240mmの大型ラジエーターを採用したFractal Designの水冷クーラー「Celsius S24」だ。CPUから出た熱を冷却水へと移動し、その熱せられた熱ごとラジエーターへと搬送。静音性に優れた120㎜ファン2基を使い、熱を効率よくケース外へと排出する構成となっている。これにより、ケース内に熱をこもらせることなく、空冷クーラーよりも高い冷却性能を実現しているわけだ。

240mmラジエーターを採用した「Celsius S24」。高級感あるスリーブ付きのチューブを採用するなど、見た目にも美しい。

 サイコムの多くの水冷モデルではラジエーターが120mmの水冷クーラーが採用されているが、安定性を重視するプレミアムラインだけに、より冷却性能の高い大型水冷クーラーが採用されているのだろう。

 Core i9-9900Kは性能が高い半面、消費電力と発熱も高くなりがちということもあり、マザーボードによっては高負荷が続くと性能を落として動作させる場合がある。「Premium-Line Z390FD」で採用されているASUSの「PRIME Z390-A」もそういったマザーボードのひとつで、ピーク性能を無理に維持するよりも安定性を重視した設定となっている。

 通常利用ならこのままでも性能低下を感じることなく使えるのだが、CGレンダリングや動画エンコードといったように、CPUへの高負荷が長時間続く場合は安全性を重視して速度が落ちてしまう。これはUEFIの設定で「CPU Core Ratio」の設定を「Auto」から「Per Core」などへ変更することで解除され、最大性能が出せるようになる。

 CPUの発熱は気になるものの、せっかくの大型水冷クーラー搭載モデルだけに、今回はこの制限機能を解除して最大性能で動作するよう変更、そのうえで性能をチェックしてみた。

 CPU性能のチェックに使ったのは、定番の「CINEBENCH R15」。CGレンダリング時間からCPU性能を調べてくれるベンチマークソフトで、独自の「cb」というスコアで結果を表示してくれる。このスコアが高いほど、CPU性能が高くなるわけだ。

「CINEBENCH R15」のスコア。CPUのスコアが2000cbを越えているというのもすごいが、シングルコア時のスコアも219cbと高いものになっていた。

 結果は見ての通りで、すべてのコアを使う「CPU」のスコアが2082cb、シングルコアの場合は219cbとなっていた。第8世代Coreのハイエンドモデルとなる6コア12スレッドのCore i7-8700KではCPUで1444cb、シングルコアで206cbとなっていたことからもわかる通り、コア数の性能は圧倒的だ。

 Core Xシリーズと比べるとどうなのか気になったので、過去データから数値を引っ張ってきたところ、10コア20スレッドのCore i7-7900Xでもスコアは2199cbだった。さすがにこのクラスのCPUには負けてしまうが、それでもその差はたったの100cbちょっと。コア数が違うのにここまで性能が迫れるというのが驚きだ。

 いくら性能が高くても、CPU温度が高くては安心して使えない。この最大性能が出せる設定での温度もチェックしてみよう。ストレステスト用のソフトとして「OCCT」を使い、「LINPACK」で試してみた。オプションでAVXをオンにしたほか、10分間負荷をかけた後5分間アイドルを続けるというテストで試してみた。これは、熱くなったCPUを冷やすのにどのくらい時間がかかるのかを見たかったからだ。

負荷の高いLINPACKでテスト。AVXをオンにすることで、さらに高い負荷となるため、かなり意地悪なテストだ。

CPUの温度は平均しても67度以下。途中ピークがあるが、処理切り替わりの瞬間的なもので、すぐに冷えているのがわかる。

 結果のグラフを見てもらえれば一目瞭然だが、CPUを酷使しているにもかかわらず、温度は大体67度以下。途中急激に跳ね上がっているが、これはLINPACKのテストで処理の切り替わりなどで起こるようだ。たとえ跳ね上がってもすぐに下がっているし、上がった温度も74度と十分低いため、気にしなくていいだろう。

 また負荷をやめた20分後は、速やかに40度以下まで降下。このことからも、240mmラジエーターのCelsius S24は、非常によく冷えるCPUクーラーだといえる。最大性能が発揮できるよう設定を変えたCore i9-9900Kでも、安心して使い続けられる。

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