7000円前後という魅力的な価格を実現する「Athlon 200GE」だが、気になるのは、そのパフォーマンス。特にPC使用時間の大半を占めることになる日常作業系のCPUパフォーマンスは、ライトユースでは重要ポイントだ。
インテルのローエンドCPUで、9000円前後の「Pentium Gold G5500」(2コア4スレッド、3.8GHz)と比較した加藤勝明氏のレビュー記事【「Athlon 200GE」はPentiumにGPU性能で勝るライトユースの決定版だ】から幾つか抜粋してみると、そのパフォーマンスは同等といった感じになっている。
まずは、すべての動作のベースとなるCPUパフォーマンスを「CINEBENCH R15」と「PCMark10」のExtended Testの結果から見ていこう。
コアとスレッド数は同じだが、Athlon 200GEより600MHz高いクロックで動作するPentium Gold G5500が、概ね優位なスコアーになっており、定番の「CINEBENCH R15」ではZenアーキテクチャで、クロックが低いこともあり、マルチスレッドで約11%遅くなっている。
システム全体のパフォーマンスを計測する「PCMark10」でも、Pentiumの高い動作クロックが効いているが、Extended Testの総合スコアーは互角になっており、Essentialsテストなど、各テストではAthlon 200GEが圧勝または僅差となっているテストも見受けられる。
また、日常作業のEssentials、表計算や文書作成といったオフィス系作業のProductivity、映像、写真の編集系作業のDigital Contents Creadtionの1,000円あたりのスコアーを求めてみると、Athlon 200GEが約1.2倍高スコアーと、コストパフォーマンス面はAthlon 200GEが優秀になっている。
Athlon 200GEとPentium Gold G5500のスコアー比較 | ||
---|---|---|
Athlon 200GE | Pentium Gold G5500 | |
PCMark10 Extended Test | 7000円前後 | 9200円前後 |
Essentials | 7027 | 7655 |
1000円あたりのスコアー | 1003.86 | 832.07 |
Productivity | 5912 | 6344 |
1000円あたりのスコアー | 844.57 | 689.57 |
Digital Contets Creation | 2398 | 2437 |
1000円あたりのスコアー | 342.57 | 264.89 |