iPhone XS&iPhone XR、ASCII徹底大特集! 第63回
初めてのモデルチェンジ 違いはどこに:
Apple Watch Series 4レビュー 時計としての4つの再発見
2018年09月19日 19時00分更新
#3 AIによる自然なサポート
Apple Watch Series 4と最新のwatchOS 5の組み合わせは、AI活用の進化がもたらされます。Apple Watchのセンサーを生かしたアプリが、様々な場面で活躍してくれるからです。
なかなか転んでも反応しなくて画面キャプチャが撮れませんが、ケガの危険性がある転倒を検出して、自動的にSOS通報の待機状態に入る転倒検出機能、徐脈・頻脈などのパターンを検出して知らせてくれる機能などは、常に体に身につけているセンサーとソフトウェアによって、安全や健康を守ってくれる機能です。
また、ついつい筆者もやってしまう「ワークアウトの記録し忘れ」。これを防ぐべく、Apple Watchはワークアウト状態を自動的に検出して通知を送り、ウォーキングなどの開始時に遡って記録を付けてくれる仕組みも備えました。
我々の行動を確認しながら、なんらかのパターンを見出し、通知してアクションを促す。このパターンによる機能進化は今後も続いていきそうです。
またiOS 12では、Siri Shortcutsの対応もスタートしました。簡単に言えば、ユーザーが普段使っているアプリの機能を直接呼び出せるショートカットをSiriが提案し、ユーザーは自分の言葉でその機能を呼び出せるようにするものです。
Apple Watchでは、iPhoneで作ったSiri Shortcutsを同じフレーズで呼び出せるようになりました。たとえば原稿執筆時点(9月19日)ではヤフーの乗り換え案内アプリも対応し、普段よく使う経路を声で呼び出せるようになりました。
Apple Watchはアプリによってはそのまま機能や検索結果を表示できませんが、iPhoneアプリに受け渡すことで内容が確認できます。その際、新たなジェスチャー認識により、腕を上げて画面に口を近づけ指示を与えるだけで、「Hey Siri」というフレーズやボタンの長押しなしで、Siriに指示を与えられます。
Apple Watch Series 4はスピーカーの音量がより大きくなり、またマイクはデジタルクラウンとサイドボタンの間に移動しました。Siriに対して指示を与えるリモコンとしての性能をより高めたと見ることができます。
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