このページの本文へ

iPhone XS&iPhone XR、ASCII徹底大特集! 第63回

初めてのモデルチェンジ 違いはどこに:

Apple Watch Series 4レビュー 時計としての4つの再発見

2018年09月19日 19時00分更新

文● 松村太郎 @taromatsumura

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

#2 iPhone Xを再び思い起こさせるディスプレイ

 Apple Watch Series 4はこれまでのデザインを踏襲しつつ、ケースを大小それぞれ2mmずつ拡大させました。その一方で厚みを減少させ、容積は小さくなっています。ケーズサイズの拡大は、ディスプレイサイズの拡大につながります。

 ここでiPhone Xへの移行を思い出しました。

 iPhone Xは、縁なしのオールスクリーンデザインを採用し、iPhone 8からほんのわずかな、ちょうど純正シリコンケースの厚み分の拡大で、4.7インチから5.8インチへと1インチ以上大きなディスプレイを搭載しました。

 2018年モデルとして登場したiPhone XS Maxは、iPhone 8 Plusよりわずかに小さな面積に、やはり5.5インチから1インチ大きい6.5インチのディスプレイを搭載しました。このオールスクリーンデザインは、端末の縁ギリギリまでディスプレイを敷き詰め、より大きなスクリーンを実現するのです。38mm比で40mmは35%、42mm比で44mmは32%画面サイズを拡大させました。

 ここには数字上の画面の拡大だけではなく、デザイン上のメリットもあります。iPhone XもApple Watch Series 4も、デバイスの縁の曲線に沿い、ディスプレイの角も丸められています。縁の狭さと相まって、製品とディスプレイが一体化しているような印象を与えてくれるのです。

 そもそもアナログの腕時計は、外側に装飾やリングが搭載されているモノもありますが、内側はすべて文字盤であり、これまでのスマートウォッチのように「ディスプレイの縁」という概念は存在していませんでした。しかしApple Watchのこれまでの四角いディスプレイは、艶やかな曲線を描くガラスとアルミの外装の内側の画面の存在を印象づけていたのです。

 Apple Watch Series 4のラウンドデザインを採用したオールスクリーンは、そうした「ディスプレイ」という存在への違和感を解消してくれています。

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII.jp RSS2.0 配信中