「ZenFone 5Q」はASUSのZenFone 5シリーズのうち、プロセッサーにSnapdragon 630を搭載したもっとも低価格で購入できるモデル。価格は直販サイトで4万2984円。格安SIMとのセット販売の場合、3万7800円前後で購入可能なコストパフォーマンスに優れたモデルです。
※記事初掲出時、タイトルの機種名が間違っていました。修正してお詫びいたします。
ディスプレーは6型で解像度は1080×2160ドット。アスペクト比は18:9ですが本体上部にはノッチがないデザインです。本体サイズは約76×160.5×7.7mmで重さは約168g。低価格なモデルながら本体背面の素材はガラスで、上品さのある仕上がりになっています。
指紋認証センサーは本体背面に配置されており、その上に2つのカメラレンズを装備。指紋認証センサーの位置はやや上寄りになっているので、グリップしたときに自然とタッチできるので使いやすいのが特徴。ちなみに顔認証機能も搭載しているので、指紋認証センサーをタッチしなくてもディスプレー面を顔に向けるだけでロック解除できます。
充電などに使うUSBポートはmicroUSB。最近はローエンドモデルでもType-Cを搭載したモデルが多いので残念なポイント。ただし、本体上部にイヤホンジャックがあるので、有線のイヤホンやヘッドホンを使う際にアダプターは不要です。
ZenFone 5Qのポイントはカメラ機能。背面のアウトカメラは、標準と広角の組み合わせで、カメラアプリから簡単に切り替えられる。ただし、標準側は1600万画素だが、広角側は800万画素とやや解像度が低くなっており、基本的には標準側で撮影し、集合写真などで広角といった使い分けが必要です。
さらにインカメラもデュアル仕様で、2000万画素と800万画素の組み合わせ。インカメラのメインは背面のメインよりも解像度が高く、動画にもビューティー機能が使える「美人エフェクトLive」も使えるので、自撮りが多いユーザーにはオススメ。
以下はZenFone 5Qで撮影した作例で、基本的にはオートで撮影しています。ハイエンドモデルの写真と比べると明暗の差があまりなく、黒つぶれなどは目立ちますが発色などは自然な感じ。普段使いのカメラとして十分と言えるでしょう。
※作例は原寸大で掲載しています。データ通信量にご注意ください。
プロセッサーはSnapdragon 630でメモリーは4GB、内蔵ストレージは64GB。ミッドレンジと言うことでプロセッサーやメモリーはハイエンドと比べると物足りなさはあるものの、画面の切り替えやスクロールといった動作でもたつくことはなく、ストレスなく使えます。内蔵ストレージもmicroSDカードを使用でき、さらにSIMスロットとは別に装着可能です。容量の大きなmicroSDカードを装着しておけば、動画や音楽ファイルも大量に保存できます。
各種ベンチマークの結果は以下の通り。ミッドレンジのプロセッサーと4GBのメモリーのためスコア自体は高くないものの、同価格帯スマートフォンとしては遜色のない結果と言えます。
SIMスロットはトレー式で、nanoSIM×2のデュアルSIMで使用します。DSDSにも対応していますが、2枚装着すると片方は3Gでの接続です。ちなみに、SIMトレーはnanoSIM×2とmicroSDカードの3枚を装着できるので、やや大きめのサイズ。
対応するLTEバンドは、B1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B28/B38/B39/B41。TD-LTEも3バンド対応しているので、どのキャリアの回線で使ってもエリアや通信速度に関しては問題なく使えます。
手軽に操作できるようにインターフェースにもオリジナル機能が搭載されています。たとえば「タッチジェスチャー」では、画面をダブルタップするとスリープモードに移行したり、スリープ状態でディスプレーに「W」を描くと「天候」アプリが起動するといった具合。いったん覚えてしまえば、アイコンを探したりメニューをたどる必要がないので、スムーズに操作できるようになるのです。
また、Facebookをはじめとする通常は1つのアカウントしか使えないSNSアプリを、複数のアカウントで運用できるツインアプリを搭載。キャリアモデルにはなく、SIMフリー端末でもASUSやファーウェイなど決まったメーカーしか搭載していない機能です。
そのほかスマートフォンの操作に慣れてないユーザー向けの「簡単モード」も利用可能。アイコンや文字の表示も大きくなり、シニア向けのスマートフォンを探しているユーザーにはピッタリでしょう。
低価格ながら前後会わせて4つのカメラを搭載。スペックも普段使いならストレスなく使えるレベルとコストパフォーマンス抜群なモデルだ。
ZenFone 5(参考) | ZenFone 5Z(参考) | ZenFone 5Q | ||
---|---|---|---|---|
メーカー | ASUS | |||
価格(税抜) | 5万2800円 | 6万9800円 | 3万9800円 | |
ディスプレー | 6.2型Super IPS+液晶(19:9) | 6型IPS液晶(18:9) | ||
画面解像度 | 1080×2246ドット | 1080×2160ドット | ||
サイズ | 約75.6×153×7.7mm | 約76×160.5 ×7.7mm |
||
重量 | 約165g | 約168g | ||
CPU | Snapdragon 636 1.8GHz(オクタコア) |
Snapdragon 845 2.8GHz(オクタコア) |
Snapdragon 630 2.2Hz(オクタコア) |
|
内蔵メモリー | 6GB | 4GB | ||
内蔵ストレージ | 64GB | 128GB | 64GB | |
外部メモリー | microSDXC(最大2TB) | |||
OS | Android 8.0 | Android 7.1 | ||
LTE対応バンド | 1/2/3/5/7/8/18/19/28/38/39/41 | |||
3Gバンド | 1/2/5/6/8/19 | |||
DSDS | ○(4G+4G DSDV) | ○(4G+3G) | ||
CA対応 | ○(2CC) | ○(3CC) | ○(2CC) | |
VoLTE | ○(ドコモ、au、Y!mobile) | |||
無線LAN | IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) | |||
カメラ画素数 | リア:12メガ(標準)+8メガ(広角) /イン:8メガ |
リア:16メガ(標準) +8メガ(広角) /イン:20メガ(標準) +8メガ(広角) |
||
バッテリー容量 | 3300mAh | |||
高速充電 | 最大5V/2A | 最大9V/2A | 最大5V/2A | |
生体認証 | 指紋、顔 | |||
SIM形状 | nanoSIM×2(microSD排他) | nanoSIM×2 (microSD別) |
||
USB端子 | Type-C | microUSB | ||
3.5mmイヤホン | ○ | |||
カラバリ | シャイニーブラック、スペースシルバー | ルージュレッド、ムーンライトホワイト、ミッドナイトブラック |
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